クロンボー城 kronborg の規則

2008.06.06.
ユネスコ世界遺産に登録(2000年)されているデンマークのクロンボー城 (Kronborg Castle)は、シェークスピア『ハムレット』の舞台となった城としても有名。 スウェーデンの Helsingborg と目と鼻の先(フェリーで20分)のHelsingør (英名はElsinore。 英語で言う方がロマンチックな響き)にあるので、今までに何度も訪れたことがあります。 コペンハーゲンからも、電車で1時間ほどかな。 Helsingør の駅や船着場からは、ちょっと歩きます。

この日は好天! 船が帆を張っていました。 その向こうに見えるのがクロンボー城。

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ここに行く日は天気が悪く、オドロオドロシイことが多いのですが・・・ (以前の写真)

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今日は、晴れてるよー。

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お城の中は博物館になっていて、入場券を買って入れます。 王宮内 (Royal Apartments)、地下牢 (Casemates)、礼拝堂 (Castle Church)、海洋博物館 (Maritime Museum) と4箇所に分かれ、好きな組み合わせで購入できます。 でも、外部から見るだけでも充分な迫力。

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私たちは入場券を買って中に入ったのですが、日本語の案内書を貰いました。 日本語版を貰ったのは初めて。 開くと「規則」という項目がありました。

● 城敷地内への自転車持込禁止
● 犬放し飼い禁止 グロネヘーベ(注:城壁外の原っぱ)内では充分な監督の下で放してもよい
● キャンプ禁止
● ゴミは必ずゴミ入れへ入れること
● バーベキューなどの火の使用禁止

世界遺産を誇るのに、この規則って一体・・・ 極めつけは、

鼠の餌になり被害を被るので、魚の内臓を摘出しないこと

・・・これじゃ、全然、意味分からないって。 城の周りには堀があり、そこで釣りを楽しむことができます。 その際、釣った魚の腸を取り出し、そこら辺に捨てて帰るなって、ことなんだろうな。 腐って異臭を放すだけでなく、それをエサにした鼠が増え、城内で悪さをするのでしょう。

文化遺産に登録されているとあり、外国からの観光客も多いです。 アジアからの団体も目立ちます。 そのひとつは日本からのようで、通りすがりに以下のような会話が聞こえました。

(初老の男性がガイドさんに)「デンマークには、どれくらい住んでいらさるんだね?」「36年になりますぅ~」「ありゃ、オレの歳と同じだ!」

う~ん、久しぶりに聞いた親父ギャク(←って死語?汗) それにデンマーク在住36年にも、唸りました。
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ホルガーダンスクとクロンボー城の地下牢

2008.06.12.
クロンボー城 (Kronborg Castle) の地下牢には、ホルガダンスク (Holger Dansk) と呼ばれる英雄が眠っています。 この方です。

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伝説によると、普段はこうして眠っていますが、デンマークを守るため、デンマークの危機には目覚めるのです。 ホルガーダンスクは、フランス語ではオジェ・ル・ダノワ (Ogier de Danemarche) といい、中世フランスの武勲詩に出てくるデンマーク王子。 アンデルセンは、この伝説を元に『デンマーク人ホルガー』という童話を書いています。 アンデルセンらしいユーモアのあるお話です。

ところで私が、ホルガーダンスクと対じしていると、彼が目を開けたではありませんか!

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そう言って、この写真を見せても誰も相手にしてくれなかった・・・ ので、話を進めます。

ホルガーダンスクを見るには、クロンボー城で地下牢 (Casemates) のチケットを買わなければいけません。 地下の入口から中に入ると、すぐに彼の巨体に会います。 その後ろに道は続き、地下牢に行くことができます。

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ホルガーダンスクの周りには、他の見物客もいたのに、地下牢に入ると、何故か他の人たちは姿を消しています。 そして、中は何も見えないくらい真っ暗。 ぼやっとしたオレンジ色の灯は、道を照らすわけでもなく、かえって不気味。

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広大なお城の地下なので、とてつもなく広く、天井は低く、道はどこまでもどこまでも続きます。 でも、どこをどう歩いているのか、全然分からない。 道案内はなく、誰もいず、物音もせず、暗黒の世界。 (光がないよぉ、本当にぃーーー!!)

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恐怖心が募り、私は目をつぶり(開いても閉じても同じ闇)、キャーキャー騒ぎながら(騒いだところで、私の声を聞く人はいない)、闇雲に歩きます。 最後は涙声で、こんなところにいたくない~、早く出たい~、だから嫌だったんだ、ここに入るの、と呟く気力も失われていく頃、ようやく出口が見えました。 (これはフラッシュを使った写真。 実際は真っ暗。)

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ほうほうの体で地上に出たときは、外の光に目が眩みました。 本当に怖いよ、この牢獄は。 現在でも使うべきだね。 暗黒の中でさ迷い続ける恐ろしさ。 それでも今は閉鎖されている箇所も多いそうで、昔はもっと地下まで行け、見物客は懐中電灯を持って周ったとか。 そうか、懐中電灯ね。 クロンボー城の地下牢に行く人は、懐中電灯の持参を忘れずに。 でも、かえって、光の中で見たくないものまで見てしまいそうで、怖い・・・

私は今まで、3回クロンボー城の地下に入り、3回とも同じことをして同じことを思ったのでした。
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