移動保育園の運転手さん

2016.04.20.
うちの子が通う保育園は、バス。 と、以前書きましたが、特殊なのはこの移動保育園バスよりも、このバスを運転している人かもしれない。

バスのドライバー、シド(仮名)は、バルカン半島(旧ユーゴスラビア)出身の中年男性。 ここの地域の人らしく(私の独断と偏見による)、気さくで陽気なペシミスト。

歯に衣着せぬ発言をするが、それは彼の、思ったことをすぐ言っちゃう性格とスウェーデン語能力のせいで、言葉が足りないことが多いからであろう。

子供たちを上限を知らぬほど可愛がり、子供たちと同じ目線で行動できるというか、彼自身が子供と同レベル。

バスの運転だけでなく、子供の世話もするので保育士の教育も受けのだろうが、教育的要素、まったくなし。

一時、子供がよくチョコエッグのおまけを持って帰って来たのえ、どうしたのか聞くと、「シドがくれた」と言う。  「今日、保育園でチョコ食べた」とも言っていて、なんで?と聞くと、「シドがくれた」。

保育園でチョコ食べるはずないだろうがーと思っていたら、夫が迎えに行ったとき、バスの運転席の横にチョコエッグの1ダースケースが置いてあるのを発見。 シドが、おまけを子供たちにやるため自腹で購入し、チョコは自分で食べちゃうか、ときに子供たちにも与えていたらしい。

以前、子供と公共バスに乗っていたら「ここ、保育園のバスで通ったことあるよ。 あそこ(安売りスーパーL○dl)で、シドがコーラップ(というアイスキャンディー)買ってくれた」と言う。 うちの子はときどき作り話をするし、保育園のバスでスーパーに寄りアイスキャンディー買うわけないだろうがーと思うのですが、シドならやりかねない、、、と疑心暗鬼に。

というのも、一時L○dlで、小さなゴムの人形をいくら以上お買い上げの際もらえるというキャンペーンやっていて、子供がそれをシドから貰ったと持って帰ったことがあった。 シドはL○dlに知り合いがいるのか、そこで大量に買い物するのか、そのゴム人形をたくさん持っていて子供たちみんなに与えていたのです。

そして、バスの運転席の横にはL○dlのチラシが、、、

移民系はL○dl好きだもんね。 安くて、スウェーデンのスーパーにはない品揃えだから。

あるとき夫と、シドは変わっている、スウェーデンの標準(常識)からかなりズレていると話していて、夫が手を使い「ここがスウェーデンの標準だとすると、E先生とM先生(スウェーデン人男女)は、ここ(真ん中)だとすると、B先生(若いアラブ系で子供の頃からスウェーデンに暮ら)は、ここ(真ん中よりちょっとズレる)で、K先生(アフリカ出身の男性)は、ちょっとこっちの方までズレているけど、まだ許容範囲内。 しかし、シドは宇宙の向こうね。 かなりブッ飛んでいる。」と説明。

私は大喜びで「だからシドには親近感わくよね~」と言うと、「キミも向こうの側の住人だからね。」

でも、この4月で、彼はバス保育園の運転手を辞めるのです。 まったく別の仕事を探すのだとか。

理由のひとつは、首・背中・腰痛。 長時間バスを運転しているし、年中子供が数人ぶる下がっている状態なので、当たり前の職業病。

シドの運転はとても安定していて、安心して子供たちを任せられる。 そして、何より子供たちはシドが大好き。 本当に、最高の運転手兼保育士でした。

幼児のときに彼のような大人に接することができ、子供たちはなんて幸せだったんだろう。 (こーゆー大人になっちゃったら困るけど。)

シド、今まで本当にありがとう。 寂しくなるなぁ。

sbouquet.jpg

シドが「ママに」ってくれたブーケ。
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