バイリンガルというより、親の言語を話したい

2015.10.21.
私と我が子の会話は100%日本語なのですが、その様子を見ていたドイツの従妹が話してくれたこと。

「私の父はクロアチア人でしょ。 私の旧姓もクロアチア系だったし。 だから私は、ドイツ人だけど、ちょっと違うっていつも思っていたの。 自分はクロアチア人でもあるっていう自覚があった。 でも家庭ではドイツ語のみだったから、私はクロアチア語が話せない。 そのことで、自分には何かが足りない、自分の半分が失われているという感覚を抱かずにはいられなかった。 

お父さんを、なんでクロアチア語を教えてくれなかったの?と責めたこともあるんだけど、私が小さい頃は父も仕事が忙しく、疲れて家に帰ったら食事して寝るだけだったので、クロアチア語を話したり教えたりする余裕がなかったって。

もし、逆に母がクロアチア人だったら(お母さんは家にいて一緒に過ごす時間が長いから)家庭でクロアチア語を学べたんじゃないかと思う。 だから、あなたは自分の子供に日本語で話してあげて。 このまま日本語での会話を続けてあげてね。」

従妹の父は、当時のユーゴスラビアからドイツに留学に来てそのまま就職しドイツ人女性(義父の妹)と結婚し、ドイツ国籍も取り、ずっーとドイツで暮らしています。 毎年休暇には家族とクロアチアで過ごし、親族もそこにいるけれど、従妹はクロアチア語では交流できないそう。

でも、私の夫も、同じ立場。 ドイツ人の父は16歳のときに恋したスウェーデン人女性(夫の母)と一緒になるため18か19で単身スウェーデンに渡り、そのまま結婚し、ここで家族を持ち、ずっーと暮らしています。

で、夫は、ドイツ語がほぼ完璧に話せます。 今回ドイツに来たのは久しぶりで、ドイツ語を1日中話したのは数年ぶりにもかかわらず、 1日経てば頭の中はドイツ語で考えるようになるという。

どうやってドイツ語を学んだかというと、、、 当初、両親の共通語はドイツ語で、子供たちにはスウェーデン語のみで語りかけていたけれど、夫婦間ではドイツ語を話すことがまだ多かったそう。

子供達は、親のドイツ語会話を聞いているうちに、喋れないけれど内容は理解するようになり、そのうち父親に「これはドイツ語ではなんというの?」と聞いて単語を覚えるようになり、それから自分たちで文章を構築し、自然と話せるようになったという。 (スウェーデン語もドイツ語も同じゲルマン語に属し、似ているせいもあるのかな。)

夫が話すのは外国人訛のドイツ語ではなく、義父のドイツ古郷訛があるそうで、それゆえドイツにいてもドイツ語をネイティヴに話す人と見なされることが多いです。

しかーし、話す聞く、そしてなんとか読むことはできるけど、書くことは出来ない。 文法なんて、宇宙語以上に意味不明だそうです。 

ドイツの従妹の場合、家庭ではドイツ語のみで、母親もクロアチア語が話せなかったので、日常的にクロアチア語を聞くことがなかったことも、言語を学べなかった要因かもしれませんね。

ただ、従妹の話を聞いて、子供はバイリンガル願望というより、親の言葉を話したいと思い、それがアイデンティティとも繋がるのかな、と思ったのでした。 
関連記事

FC2Blog Ranking にほんブログ村 海外生活ブログへ


スポンサーリンク
コメント
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理者にだけ表示を許可する