Välling スウェーデンの離乳食

2011.11.22.
ヴェリング飲む?」と子供に聞くと、「あん」と頷くので、夫がしゃかしゃかとヴェリングを作る。

Välling という、このけったいな飲み物は、スウェーデンの離乳食にあたるもの。 生後半年くらいで、初めて口にする食事は、日本だったら白米の10倍がゆだけど、スウェーデンでは、välling。

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本来は小麦粉などをお湯、または牛乳で溶かしたものらしいが、離乳食としてミネラルや鉄分などの栄養を加えた市販のものが、月齢別に売られている。 スウェーデン特有のもので、他の国では売られていないため、乳幼児を連れ海外に行ったり暮らしたりする家族は、かならず持参。 現地で手に入らないと知るとパニックを起こすほど、スウェーデン人にとっては離乳食の必需品。

しかし、うちの子は嫌がって飲まなかった。 私も味見してみたら、ものすごーく不味かった。 だって、小麦粉を溶かしたものを飲めって、飲めますか!? スウェーデン人の異常な味覚は、こうして離乳食期から培われていくんだなぁ、と感心したものです。

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飲んだり飲まなかったりで、いろいろ買ったり貰ったりしたものの、ほとんど余らせてしまった。

ところが1才半くらいのとき、夜泣きに困っていたとき、義母が「お腹が空いて起きちゃうんだったら、寝る前にヴェリング飲ませれば?」とアドバイスしてくれ、再び与えることに。 すると、あるメーカーの製品は好んで飲むことが判明。 私が安売りで買ってきたメーカーの味が気に入らなくって飲まなかっただけ、らしい。

かくして、寝る一時間前にヴェリングを飲むのが習慣になった。 朝食で飲む子もいれば、就寝前に飲むのも一般的。 だいたい1歳から2歳の間に卒業するようだが、夫の兄は小学校に上がるまで飲んでいたという。 4つ年下の弟と一緒に・・・ (でも、大人用の välling も市販されているから、離乳食だけってわけじゃないそう。)

育児や離乳食って、国によっていろいろ異なるからおもしろかったり、恐ろしかったり。 スウェーデンでの離乳食ガイドには「小さな子供には植物性脂肪が必要です。 1歳児の離乳食には、小さじ1杯の油を加えてあげましょう」と書いてあり、げっ。 日本では、「油分は控えましょう」が常識だと・・・!?

また反対に、スウェーデンでは「ホウレンソウは1歳を過ぎてから与えること」という注意書きがなされているのに、日本の離乳食レシピには必ずホウレンソウが入っている。 日本のほうれん草とスウェーデンのものは、成分が異なるのだろうかか?

そういえば、妊娠中の食事でも「レバーは胎児に悪影響を与えるので食べてはいけない」と、こっちではきつく言われているのに、日本では「鉄分不足解消のため積極的に取り入れたい食品」にあげられていた! 私はレバーは口にしなかったけど、いいのかなぁ、レバー。
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コメント
らくだのせなかさんへ
そうなんです! これは正に、スウェーデンの「典型的な貧困農民」の食事だったんです! オートミールなどの「おかゆ」も食べられないほどの貧乏人は、粉を溶かして「ヴェリング」を飲んでいた・・・ 

> 欧州でも「豊かな国の代表的存在・スウェーデン
それは第2次大戦後のことで、その前までは「欧州でも厳寒で不毛な地に住む貧乏農民国」だったんですよ、スウェーデンは。 今でも高齢のお年寄りなど、好んで飲む人たちもいるらしいです。

うふふ、お望みならお送りしましょう。 月齢別に、今はグルテンフリーのもの、米粉、とうもろこし粉、フルーツ味などの種類もありますので。 ところで、某国の典型的離乳食ってなんでしょう? その時期になったら、教えてくださいね。
こ、これは・・・!!
欧州民俗学の授業の文献で出てきた、Mehlsuppeそのものではないかと思われます!!
19世紀くらいまで、典型的な貧困農民の「腹持ちが良い朝食」として、出ていたんですよ。飢饉のときなどは、当然、夕食もこれ・・・。
何と、スウェーデンでは、離乳食として定着(というか離乳食の中心的存在?)してるんですね。欧州でも「豊かな国の代表的存在・スウェーデンで、ドイツ貧困農民食が食べられているというのは、興味深いです。きっと、胃にもたれず、腹持ちもよく、理にかなっているのでしょうね。私も、食べ(させ?)てみたいかも・・・。

wikiで調べてみたら、今でも、受難節(カトリックでは四旬節)に食べられることがあるそうです。うちの義理家族は誰も食べませんが・・・。

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