風車小屋便り

2008.08.07.
風車というとオランダが有名ですが、スコーネ地方でも風車小屋をよく見かけます。 この地域では、第2次世界大戦頃まで、小麦の製粉を続けていた風車小屋が多くあり、その後も風車を保存しようとする動きがあったので、比較的多くの風車小屋が残っています。

「地域の古いものを保存する会」が管理し、ときどき一般に公開されるのですが、ちょうどその日その地域に居合わせたので(夫の実家で留守番をしていた)、行ってみました。

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かなり人が来ていて、大繁盛。 朝は雨が降っていたのですが、昼ごろには晴れ、風が強かったので、帆を張った風車がバッサバッサと回っています。 普段、これらの風車は帆が張っていませんし、止まったままです。

中に入って、バルコニー部に出ると、いがいと高さがあるし、風は飛ばされそうなくらい強く吹いているし、近くで風車の羽がバッサバッサいってるし、コワイ~けど、すっごく爽快な気分! 風車小屋に入ったのも初めてなら、回っている風車を間近で感じるのも初めて。 見晴らしが、また、いいんだ♪

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風車小屋の中は、狭い急な階段(梯子)が、何階にも渡って張り渡されてあります。

小屋の内部の巨大な歯車。

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こちらは小麦を挽く巨大な石臼。

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粉になった小麦粉は、この袋の中に落ちます。 今日はここで挽いた小麦粉も販売していました。

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ところで、この風車小屋 (Bräcke mölla) は、元々この丘の上にあったわけではありません。 

1800年代に建てられたときは、ここから離れた町、Helsingborg の境界にありました。 夫の mormor (母方の祖母)は、この風車小屋の近くで育ったとか。 しかし、拡大する町の中に飲み込まれ、居場所がなくなり、消滅の危機に。 そこで、本来この丘の上にも風車小屋があったものの、1946年に焼けてなくなったので、代わりに設置することにしたそう。

1979年の12月、Helsingborg の港から、近隣の Höganäs の港まで、この風車は船で運ばれました。 その風景を撮った写真が、義母のアルバムにあります。 本当に、船の上に風車小屋が乗っかって、海に浮かんでいる・・・

また、夫が小学校の頃、別の風車小屋に見学に行った様子が新聞に取り上げられ、その記事も切り取ってアルバムに貼ってありました。 (記事の写真に小学生の夫がちょっと写っている。) 

さて、この日は、他の風車小屋も開放されていたので、いくつか見て回りたいと思ったのですが断念することに。 

久しぶりにこの地域を車で運転した夫、昔は何もなかった原っぱに、今はびっちり家が建っているのに驚き、しかも、ぶち当たったのは1年半前に出来た新しい道路。 そして私たちが手にしていた地元の地図は、1992年度版のもの・・・ まったく道が分からなくなり、見るとガソリンも空になりかけている。 お手上げ状態で帰途につきました。

でも、ひとつでも立派な風車小屋の中に入ることができて、満足な1日でしたよ♪
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コメント
阿瀬王さんへ
スウェーデンでも最新風力発電の風車を、あちこちで見られますが、原子力発電も大きいですよ。 この国で、冬に使う電力ってバカにならないので、原子力発電がないとやっていけない現状があります。 でも、もちろん反対も多く、この地域にあった原子力発電所も閉鎖されました。 原子力発電って、チェルノブイリで起こったことを考えても、リスクは大きいですよね。 目先のことだけ考えていると、後でどのような惨事が起こるか・・・

これからは、阿瀬王さんのおっしゃるように、レトロから学ぶ時代かと思います。 ストレス社会の中に、和みや癒しの風をおくることができますしね。
Setteさんへ
1990年代は、まだつい最近のように思ってしまう私・・・でも、もう10年どころか、20年近い月日が流れているんですねっ(汗)。
本当、破壊されずに生き延び、新たな地で第2の人生を送る、絵になる風車ちゃんです♪ 私も、そうありたい。
風車、エネルギー使用の立場から
風車って、レトロ技術だと思われていますけど、実際、最近、化石燃料(石炭・石油・天然ガスなど)の急激な使用による、生態系の異常に伴って、見直されて来ている技術ですね。
今の風車(風力発電用の風車はFRP製のがメインで、強風時は、羽の強度が持ちませんから、折りたたむようになっています。でも、急に突風がふいたりすると、間に合わない訳で、時々、最新の風車が割れてしまっていますよね。羽は軽くて、丈夫でなくてはなりませんが、高価なFRPの羽が、無残に折れて居るのを見ると、なんかとっても“無駄遣い”って感じてしまいます。あれって、とても高度な技術(軽くて、大きくてしかも丈夫)らしいですが、メーカーの“職人さんたち”が、FRPの布を何重にも何重にも重ねて“形成”されてるところをテレビニュース(報道特集?)でやってました。
でも、昔に、こんな参考になる“風車”(強風の時は帆を降ろす。それに強風で帆が破れても被害は少ない)があったんではないですか!

人間の“エネルギー使用量”の歴史を見ると、産業革命前、1800年より以前は、原始時代(数百万年前)から比べても、倍程度しか増えていませんね。その間の利用エネルギーも、“火”(単純に)、“家畜”“薪”“水車”“風車”でした。人類が急激に“エネルギーを使用”し始めるのは、産業革命後ですね。1800年からわずか200年程で、人類の“エネルギー使用量”は8~9倍に増えています。そのエネルギー源は、もちろん“石炭”“石油”ですね。

特に最近、日本の電力会社は、
『原子力発電は、CO2を排出しない、クリーンなエネルギーです』
キャンペーンを行っていますけど、これって「どうなのかな~」って思っちゃいます。
確かにCO2は排出しないかもしれませんけど、それより恐ろしい“核廃棄物”出て来ますからね。電力会社や国は“原子力発電”したいのでしょうけど、そして「コストも安い」なんて言ってますけど、多分これは『大きな間違い』だと思います。現在確立していない“放射性物質の処理技術”、所謂、“核廃棄物”を投棄(もちろん、地中深くに埋めるのですけど)しての“コスト計算”ですよね。それを確実に処理するのであれば、「ものすごく高価なエネルギー」になると思います。

これからは、この“風車”のような、自然エネルギーを利用する割合がどんどん増える(べき)と思います。“風力”“水力”“潮力”“太陽光”など、本当の意味で“クリーンなエネルギー”使用の割合が増えると思います(ただ、設備を作る時に環境に負荷がかかるような設備は良くないですね)。そういう意味で、レトロと思われている、昔の“風車”から学べる所はたくさんあると思います。

それに、こういう風車の方が、心がなごみますし、観光資源にもなりますよね。
地図
1992年度版はやばいっすよ(笑) という私も、日本ではそんな感じでしたが(笑) だって買うと高いし、ナビゲーションシステムより、紙を見るのが好きなので(汗)
風車小屋、絵になりますね~♪居場所がなくなっちゃったのはかわいそうでしたけど、新しい場所が見つかってよかったです。
sueさんへ
風車って、誰もが知っていますが、実物を目にすることって、日本では少ないですよね! 古い風車を改築して住む例は、ここでも聞いたことがあります。 一般的ではないと思いますが、住み心地はどうでしょうね? 眺めは最高でしょうね~♪
めたるさんへ
私も「ネロ」を思い出しましたよ・・・ うるうる。 『フランダースの犬』の影響は、私たちの世代には大きいですよね。 このように、現実や大人の世界は汚いので、メルヘンチックな風景で心を洗いましょう。 
RENEさんへ
空が青いと、本当に写真が映えます♪
オランダには行ったことがないのですが、「コロッケの自販機」とは、初耳!! すっごく気になります。 街中にたくさん設置してあるのでしょうか? 暖かいのかな、冷たいのかな、おいしいのかな?? グーグルマップに写ってないかな?
Gunvaldさんへ
細く白いシルエットの近代的な風車は、道を走っていても、多く見かけますね。 古いのも、けっこうあるんですよ。 公園などに置かれていたり。

日本のGoogle mapに追加された機能、けっこう写真の削除を求める人が多いとか・・・ Gundvaldさんに言われ、心配になったので、私も実家周辺を確認してみました。 アヤシイものは写っていないようで、私も安堵いたしました。
素敵です・・・
私風車って本物を見たことないんですよね。
どこかの国(オランダだったかしら)で、古い風車を改築して住むっていう
ドキュメンタリーを見たことがあります。
いつか見てみたいな~。
きっとデッキの上からの眺めは最高でしょうね♪
ネロ
 風車といえばオランダのお隣りのベルギーも思い浮かんできます。
「フランダースの犬」でネロが風車に火をつけた疑いをかけられて、かわいそうな目に遭うのですよね。

 ロマンティックでメルヘンチックな風景や建物を見てると心が洗われます~。
立派な風車
現役で可動している風車って、イイですねぇ~
バックの空の抜けるような青も目に眩しいわ☆絵葉書のよう(うふふ)
デッキからの爽快な眺めも、ホント気持ちよさそう^^v

オランダは、一度だけ訪れたことあります。。。水車やチューリップより、街中のコロッケの自販機に目を奪われてしまったのは私だけ?(笑)
見逃した
如何にも歴史的建造物という感じですね。
スウェーデンに行った時は発電用の近代的な風車を多く見かけましたが、この手の古いのは見逃しました。
回さないときは帆を外して軸を固定するだけなのでしょうかね?(強風のときに壊れそう)
最近の風車にはメビウスの環みたいな形状のものもあるらしく(風きり音が小さいらしい)ちょっと興味深いです。

最近、日本のGoogle mapにStreetViewという機能が追加されました。
色々と波紋も起きているようですが、Chakyさんもそちらからご実家の様子が見ることができるかもです。
(私も早速我が家を確認して風にはためく私のパンツが世界中に公開されていないことを確認し、安堵しております。)

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