ランドスクローナの城砦

2008.07.25.
Landskrona (ランドスクローナ)にある Citadell (城、とりで)は、夏の私のお気に入りの場所。 城そのものは、有料のガイドツアーに参加しないと入れないのですが、周りの環境が素晴らしく、夏の1日をのんびり過ごすのに最適。 (全体図はグーグルの航空地図で見ると、堀の形など、よく分かります。)

Landskrona Citadellet 航空写真

citadell2.jpg

スコーネ西海岸にある都市 Landskrona は、1413年、デンマーク人によって建設されました。 この城が、デンマーク王により建てられたのは1500年代。 スウェーデンのスコーネ地方は1658年(350年前)まで、デンマークだったのです。 なので、この地方の古い町や建築物などは、デンマーク人の手によるものがほとんど。

以前、ここでアメリカドル紙幣を数えている若者に会い、アメリカ人かと思ったら、このお城でガイドをしているスウェーデン人。 (ドル紙幣はアメリカ人観光客からのチップ。) ところで、この城は、城と言っても、王様やお姫様が住んだことはなく、軍事施設でした。 そこでは残虐な拷問も行われたそう。 その拷問の様子を聞いたデンマーク人観光客が「なんて恐ろしい。 スウェーデン人は、なんて残酷なんだ」とブルブル震えだし、「でも、当時ここで拷問を行ってたのはデンマーク人ですよ」と教えたら、卒倒しそうになったとか。 そんな話を披露してくれました。

スウェーデンの手に落ちてから、この城は爆薬粉の倉庫として使われて、1800年代には牢獄に。 (デンマークのクロンボー城にも牢獄があったなぁ。) 1900年に入ってからは、女性専用の刑務所。

citadell3.jpg

数年前まで、橋げたを渡って、城の中庭まで入ることができました。 

citadell4.jpg

また、一部の塔、刑務所だった建物は無料で一般公開されていたんですよ。

citadell5.jpg

第2次世界大戦中は、難民収容所として使用され、今のような市民の憩いの場となったのは、戦後のことです。

海の向こうは、デンマーク。

citadell6.jpg

交通情報:
Malmö と Helsingborg の間に鉄道が伸びています。 そのほぼ中間にある Landskorna 駅下車。 しかし、駅から町の中心部まで距離があるので、駅前からバスを利用します。 電車の切符を持っていれば、バス代は払う必要ありません。 (ここのバスは、ソーラー電力のバスなの。) Rådhustorget (市庁舎前広場)で降り、Slottsgatan (城通り)を歩いていけば、Citadellet への入り口。


この町には、スウェーデンの女流作家、ノーベル文学賞受賞者であり『ニルスのふしぎな旅』の作者である Selma Lagerlöf が一時住んでいて、セルマ・ラーゲルレーヴが住んでいた家が残っています。 Citadellet の近くです。
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コメント
Gunvaldさんへ  あっ、滝だ!
早速、ありがとうございます!
本当に、白いしぶきが飛んで、滝になっているんですねぇ。 wikipediaにも項目があるとは。 「ヨーロッパ最大級の規模を誇る」とありますが、何ゆえ最大級?? 確かに、この高さで滝に打たれても、修行になるか・・・ しかも、遊覧船まで浮かんでいるし・・・ でも、なかなか見ごたえがありました! いいですねぇ、ライン川。
ここでございます
おっ、興味ありますか。
ここでございます。
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=en&geocode=&q=%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%BC%E3%83%B3&sll=47.597019,8.595428&sspn=0.048734,0.109177&ie=UTF8&ll=47.6779,8.617015&spn=0.012165,0.027294&t=h&z=15
解説はここをご参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E6%BB%9D

どうです?
「ラ・イ・ン・が・わー」という壮大なイメージから想像する滝にしてはちょっとショボイでしょ。
修行するにも不向きそうだし。
Gunvaldさんへ
あります、マルメ城 (Malmöhus slott)! お城だけ見ると、そっくりですよね。 年代もほぼ同じです。 マルメ城の方が大きく、内部はマルメ市の博物館になっているので、Gundvaldさんはお城の中を見て周られたのですね。

スイスのシャフハウゼンですか。 この円筒の建物が? 滝はどこにあるのでしょう、滝は・・・ グーグルマップありがとうございます! Google earth ダウンロードしようかな。
丘の上のお城
マルメにもこれに似た所がありませんでしったけ?
お堀に囲まれた大きな建物の中を歩き回った記憶があるのですが・・・

私の記憶に残るお城はスイスのシャフハウゼンという街にある丘の上のお城(砦か?)です。
街のガイドブックを手にしてみて目に付いたのが”丘の上のお城”と”ライン河唯一の滝”でした。
”ライン河唯一の滝”は街の中心部からトロリーバスに乗って行ったのですが、何というか世界三大ガッカリに近いものがありました。(日本人の想像する”滝”とは程遠い)
”丘の上のお城”は登るのに割と急な坂(階段だったかな?)を歩くので、登りきった達成感と下に見下ろす街並みがちょっとイイ感じでした。
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=en&geocode=&q=Schaffhausen&sll=36.5626,136.362305&sspn=31.591287,55.898438&ie=UTF8&ll=47.696599,8.639728&spn=0.00325,0.006824&t=h&z=17
(Google earthだと3Dで見ることができるみたいです)
sueさんへ
ご旅行前なのに、わざわざコメントをよせてくださり、ありがとう!
空の青さは、写真の写りを良くしますねー。
昔の建築物ほど、丈夫で長持ちしますよね。 歴史と共に、悠久のときを佇んできた建物を前にすると、それゆえ心がジンワリするのかもしれません。
わぁ!
とても素敵なお写真です。お空の青に建物のいろがとても映えますね!
日本の昔の建物のもそうですけど、
何百年も昔に建てられたのが信じられないほど丈夫ですよね。
そして見ていて心がジンワリするのは私だけでしょうか。
阿瀬王さんへ
北海道の五稜郭を早速グーグルマップの航空写真で確認しました。 本当にそっくりですね! 城の色が赤いのはレンガの色のせいです。 赤レンガのレンガ工場で遊んでいたなんて、ステキな幼少時代の思い出。 さすが神戸!

城塞の中にある普通の家のような建物については、次回ご紹介しますね。 今は、のどかに見えるのは、本当に歴史や時代を物語っています。 

デンマークの人たちは、現女王のこともとても尊敬し愛していますし、欧州最古の王家の血筋を誇りに思っています。 でも人前で吹聴するようなプライドではなく、慎み深い態度で。 日本の天皇家は、世界最古ですものね。

昔は、女性が自立しアイデンティティーを持つためにも、男性ではなく女性との繋がりが必要だったのかも。 ムーミンのトーベ・ヤンソンも女友達と暮らしていました。 日本では吉屋信子でしょうか。

芸術家として、そのような性癖は必須という傾向も、もちろんありますねー。 フランス文学とか? 日本文学界でも・・・ そうだったのですか。

阿瀬王さんに、座布団1枚!
HISAさんへ
日本で親しむ西洋のお城のイメージは、貴族文化が盛んだった時代の、煌びやかなものが多いかと思います。 このお城はそれ以前の、軍事時代のものゆえ、ロマンチックさから程遠いですね~。 
本当に平和はいいですね。 今はここで、のんびり過ごせますが、時代が時代なら、私は拷問にかけられていたか、牢獄の中?
めたるさんへ
西洋のお城というと、ルートヴィッヒ2世のような華麗なお城と美しい王子様を夢見てしまいますが、実際はゴツい城が多いですね。 ところで、川越城を案内してくださった人というのは、ジャニーズ系似、とか?
はんころりんさんへ
昔のものは長持ちしますね。 何の用途で使われていたか見れば、その当時の状況が分かる、歴史の縮図?

はんころりんさん、日本のお城にも造詣が深いのですね。 天守閣での酒盛り! でも、それってなかなかのアイデア。 宴会用に貸し出しても、いいかも!?
Setteさんへ
しっかり出来たものは、長年に渡り使用でき、応用も利きます。 最近の家電とは大違いだわ。 西洋の歴史を紐解くと、拷問には幅広いジャンル(?)があって、さらし首なんて、かわいいもんですよね。 
今はのどかな城塞
ランドスクローナの砦、上空から見ると、北海道の五稜郭の四稜版なんですね。本当に良く似ていますね。
城塞の外郭塔は大きくて、お城の外郭塔というよりは“サイロ”か、中国の客家の『客家土楼』のようですね。
そう言えば、客家の『客家土楼』は、客家の人の家なんですが、同時に外敵から身を守る“砦”でもあるんですよね。

城塞の中には普通の家のような建物があるんですね。
色が赤いのは、赤レンガなのでしょうか?
レンガと言えば、うちの母方の実家の斜め後ろが“レンカ工場”で、小さい頃、同じ年の従兄弟とよく遊びに行ってました。レンガ工場は工場自体がレンガで出来てました。赤レンガでした。

デンマークの観光客のお話は“傑作”ですね。そう言えば最近近くに住んでいるデンマーク紳士と会わなくなりましたが、どこかへ引っ越されたのか、それともお国に帰られたのかな~。
デンマークの人たちは、自分たちの王家の血筋が欧州最古と言う事で、すごくプライドを持っておられるとか。日本の天皇家よりは古くないですけどね。

でも、この城塞、長い年月の間にさまざまに使われてきたのですね~。
今、こうして見ると、のどかに見えますけどね~。
緑の草の絨毯の上に、落ち着いた色の赤が、良い雰囲気をかもしだしていますね。

『ニルスのふしぎな旅』読みましたよ。昔ですけどね。でも作者のセルマ・ラーゲルレーヴがレズビアンだったと言うのは知りませんでした!
でも、芸術家・作家って、そういう様々な性癖の人が多いですよね。そういう人と違った所がある方が作品を生み出しやすいのだと思います。
日本でも、某作家(確か村上龍氏)が言ってましたけど、ゲイっ色の無い新人作家を、巨匠と呼ばれるような大御所作家が“男色”を教えていたとか……。
拒絶反応を示す新人作家に、大御所先生は、
「作家たるもの、人間の全てを知っておかねばならぬ!」
と恫喝された(で、ヤラれちゃった)とか聞きました(『岬』の中上健二はその経験者だったとか)。
これが本当のゲイ術家……なんて……どうも済みません。
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お濠の雰囲気がいいですね。ヨーロッパや北欧のお城というと
どうしても私たちはメルヘンチックに考えてしまいますが、日本の
城もそうですが恐ろしい数奇な歴史をたどっていることが多いですね。

今は市民の憩いの場になっているんですか~。平和はいいよね。
城さまざま
 一口に城と言っても国によって色んなタイプの城があるんですねえ。
ヨーロッパの城は怖いイメージの城が多いです。勿論、ルートヴィッヒ2世の城はべつね。
 因みに私は先月、川越城に行きました。天守閣はなかったけれど案内してくれた人がよかったので楽しめました!
使いまわしすごい
場所と建物の構造が使いまわしに適していたんですね。
城砦→爆薬庫→牢獄→女子刑務所→難民収容所。
そして現在は観光用。

日本だと、お城は砦には適していても、
それ以外の用途がすくないですね。
明治にほとんど壊してしまったし・・・

ああ、ひとつだけ、ユニークな使い方ありました。
天守閣での酒盛り!
長野県の松本城で昭和の戦争のあと、
実際に松本市の幹部が宴会やってしまい、
大騒ぎになったそうです。
がっしりとしていて
色々な用途に使えそうですね。すごいしっかりしてそう。
やっぱり昔は、色々なところで拷問とかあったんだろうなぁ。自分の国ではしてない、と思ってる辺りが甘いな(笑)

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