ホルガーダンスクとクロンボー城の地下牢

2008.06.12.
クロンボー城 (Kronborg Castle) の地下牢には、ホルガダンスク (Holger Dansk) と呼ばれる英雄が眠っています。 この方です。

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伝説によると、普段はこうして眠っていますが、デンマークを守るため、デンマークの危機には目覚めるのです。 ホルガーダンスクは、フランス語ではオジェ・ル・ダノワ (Ogier de Danemarche) といい、中世フランスの武勲詩に出てくるデンマーク王子。 アンデルセンは、この伝説を元に『デンマーク人ホルガー』という童話を書いています。 アンデルセンらしいユーモアのあるお話です。

ところで私が、ホルガーダンスクと対じしていると、彼が目を開けたではありませんか!

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そう言って、この写真を見せても誰も相手にしてくれなかった・・・ ので、話を進めます。

ホルガーダンスクを見るには、クロンボー城で地下牢 (Casemates) のチケットを買わなければいけません。 地下の入口から中に入ると、すぐに彼の巨体に会います。 その後ろに道は続き、地下牢に行くことができます。

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ホルガーダンスクの周りには、他の見物客もいたのに、地下牢に入ると、何故か他の人たちは姿を消しています。 そして、中は何も見えないくらい真っ暗。 ぼやっとしたオレンジ色の灯は、道を照らすわけでもなく、かえって不気味。

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広大なお城の地下なので、とてつもなく広く、天井は低く、道はどこまでもどこまでも続きます。 でも、どこをどう歩いているのか、全然分からない。 道案内はなく、誰もいず、物音もせず、暗黒の世界。 (光がないよぉ、本当にぃーーー!!)

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恐怖心が募り、私は目をつぶり(開いても閉じても同じ闇)、キャーキャー騒ぎながら(騒いだところで、私の声を聞く人はいない)、闇雲に歩きます。 最後は涙声で、こんなところにいたくない~、早く出たい~、だから嫌だったんだ、ここに入るの、と呟く気力も失われていく頃、ようやく出口が見えました。 (これはフラッシュを使った写真。 実際は真っ暗。)

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ほうほうの体で地上に出たときは、外の光に目が眩みました。 本当に怖いよ、この牢獄は。 現在でも使うべきだね。 暗黒の中でさ迷い続ける恐ろしさ。 それでも今は閉鎖されている箇所も多いそうで、昔はもっと地下まで行け、見物客は懐中電灯を持って周ったとか。 そうか、懐中電灯ね。 クロンボー城の地下牢に行く人は、懐中電灯の持参を忘れずに。 でも、かえって、光の中で見たくないものまで見てしまいそうで、怖い・・・

私は今まで、3回クロンボー城の地下に入り、3回とも同じことをして同じことを思ったのでした。
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コメント
阿瀬王さんへ
人形には魂が宿るといわれますね。 それでお雛様を飾らない地域があるとは、存じませんでした。 でも、そのような伝統は、とても歴史を身近に感じますし、異界の魂を尊重し敬うことは、現在忘れられている人間としての謙虚さだと思います。

阿瀬王さん、ステキなことをおっしゃってくださいます♪ しかし、阿瀬王さんのご経験とは!? 近づいて行った後、何かが起こったのでしょうか?
英雄の好み
Chakyさんへ
ホルガダンスクさんはヴァイキングの王子様だったようですね。フランスへ訪れていますが、再び故国に戻り、

>普段はこうして眠っていますが、デンマークを守るため、デンマークの危機には目覚めるのです

ね。この手の事は、体験者本人にしか解りませんし、本人でさえ、段々と、
「あれは、錯覚だったに違いない」
って思ってきますよね。わたしにも形は違いますが、同じような経験があります。

もともと、“人形”のものには“魂”が入り易いといいます。
うちの近所は、源平合戦で、平家の落ち武者が住み着いた村がある所で、うちの近所では、
“御雛様”しません。何でも、御雛様に霊が入り込むからだそうです(それで、どうなるのかは聞いていませんケド)。

わたしの場合は、その時「怖い」とは全く思いませんでした。むしろ、こちらからもっと近づいて行きました。
彼、ホルガダンスクさんは、異国の見慣れない美人が来ているので、ちょっと見てみたくなったのかも知れませんね。
sueさんへ ヤンソン氏
ご連絡、ありがとうございます。
早速「世界のヤンソンさん」シリーズにエントリーさせていただきました!
ヤンソン氏の誘惑
ヤンソン氏、作ってみました。
でもスウェーデン製のアンチョビは見つからなかったので、
普通のアンチョビでやってみました~
エントリーのリンクをさせていただきました~
yukiさんへ
古城だけど、ここは地下牢・・・ お城の地下に監獄があるのって、すごい。
こんなに真っ暗だとドキドキ+ワクワクじゃなく、ガチガチ+バクバクですよ。
そっか、NZには古城がないのね! (でも監獄はあるよね? あ、それはオーストラリアか?) 古城のロマンスはヨーロッパならではですね。
sueさんへ
一緒に怖がってくださり、ありがとう! sueさんの、そのリアクションが嬉しいです♪ 
(怖がっているのに誰も相手にしてくれないのは、空しい。。。)
めたるさんへ
アンデルセンの『デンマーク人ホルガー』は岩波文庫アンデルセン童話集2巻に収まっていますよ。
今の時代の人物で未来に英雄として語り継がれるのは・・・ サッカー選手くらいでしょうかねぇ。
SACHIさんへ
お~ロイヤルハント! 気が付けばSWEDEN ROCK FESTIVAL も終わっていました。 来日公演は、その前ですもんね。  そういえば、ロイヤルハントにも、ホルガーダンスクもどきの巨人がいますね♪
Setteさんへ
目を開けていますよね、やっぱり? そう、見えなくて良いものを見たくないがために、私は始終目をつぶっていたのでした。 (←お化け屋敷にも目をつぶって入る人・・・)
怖いけど、行きたい
ホルガーダンスクさん、本当に目を開けてるように見えますね。
古城を見て歩くのは、ドキドキ+ワクワクしますよね。
ここを進んでいくと何処に辿り着くのだろって。
でも真っ暗で何も見えないと不安と恐怖に変わってしまうのですかね。
こっちにも古城があったら、絶対に行くのにな。
古城好きなので。ドイツの古城街道に行ってみたい。
ひぃぃぃ

怖い怖い・・・
暗いところも狭いところも高いところも苦手な私。
こんなに暗い場所にいったらパニックになってしまいそうです・・(泣)
英雄
 日本のお城とは全然違ってヨーロッパのお城は幽霊が出てきそうな気配がしますねえ。
 どこの国にも英雄と呼ばれる人はいるのですね。アンデルセンが童話に書いているとは。今度探してみましょう。
しかしながら・・今の時代が遠い過去になった時に英雄と呼ばれる存在はいるのかなあ?世界中を見渡しても候補があまりみつからない・・。
こんにちは~。
素敵な写真の数々で…いいなぁ…北欧いきたいなぁ…。
私の母は、仕事でですけど…行った事あるんです。
私も行きたかったにゃ~。
で…ロイヤルハントのライブに行きました!
今、ブログに、書いてます…小分けですけど。
珍道中記です。(笑)
見てやって下さいね。
あっ
目を開けてるように見えますね(笑) 影のせいでしょうか、それとも・・・・・・・。真っ暗だと困りますよね。でも、見えなくて良いものもあったりいたりしそうだから、見えないほうがいいのかな(汗)

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