Janssons frestelse ヤンソン氏の誘惑

2008.01.03.
スウェーデンの伝統的おもてなし料理といえば・・・ Janssonsfrestelse (ヤンソンス フレステルセ)。 英語でいうとJansson's Temptation、日本語に訳せば「ヤンソンの誘惑」なる、奇妙な名前の料理です。

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一言で説明すれば、アンチョビ風味のポテトグラタン

と、よく訳されるのですが・・・ 実は、ここ(スウェーデン)で使われるアンチョビーとは、アンチョビーという名であって、アンチョビーではない代物

Anchovy は、地中海で獲れるカタクチイワシの塩蔵品で、主にイタリアやスペインで生産されるもの。

スウェーデンでは ansjovis (アンフォビィース) と言われるので、これがアンチョビだと思っていたら(多くのスウェーデン人もそう思っている)、違うのよー。 スウェーデン製の ansjovis は、ニシン系の小魚を砂糖、塩、スパイス、酢で漬け込んだもの。 (本物の anchovy は、高価です。)

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それでも、それだからこそ、この Janssonsfrestelse は、おいしい。 表面はカリッと焼きあがり、中のポテトはホクホク。 クリームと ansjovis が絡み合い、独特の風味を醸し出す、スウェーデンが唯一無二、自慢できる伝統料理。

うちもお客さんがいらっしゃいますと、必ず作り、誰にも(日本人にもドイツ人にも)好評。 (でも、魚嫌いな人は食べない。)

ただ、クリームをたっぷり使うので、私にとってはクドい。 うちでは、私の口に合うよう、バターを使わず、クリームも牛乳で薄め、サッパリした味わいにしています。 やはり日本からのお客様は、レストランのものより我が家の「ヤンソンの誘惑」の方がおいしいと、おっしゃってくださいます。

さて、2008年最初の更新。 お年玉企画、「ヤンソン氏の誘惑」レシピを公開いたします。 (ちなみに、作るのは夫で、私は作ったことありません。)

Janssonsfrestelse の作り方

材料 (分量はグラタン皿の大きさによりますが、うちは幅 29cm x 22cm、高さ 4cm のグラタン皿を使っています。 作る量に合わせて、分量を調節してみてください。)

じゃがいも 6~8個
玉ねぎ 1個
生クリーム 300ml (通常脂肪分40%。 それでは胃がもたれる・・・ うちはクリームと牛乳の量を半々にします。 脂肪分低めのクリームを使っても。)
スウェーデン製アンチョビ 約100g (味の決め手にもなるので重要。 しかし、他国では手に入りにくい・・・ メーカーによって味が異なります。 うちがよく使うのは、abba社。)
バターかマーガリン、またはサラダ油(好みで。 バターを使うと、くどくなるので、うちは全てサラダ油を使用。) 適量
パン粉 少々
塩 少々
こしょう 少々

作り方

(下準備)
1. ジャガイモは、細く棒状に切る。

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2. タマネギは、ダイス状に切り、バター(マーガリン、サラダ油)で塩コショウしながら炒める。
3. アンチョビも、細かいダイス状に切る。
4. オーブンは200度に温めておく。

5. グラタン皿にバター(マーガリン)を塗る。 (うちは塗りませんが)
6. ジャガイモ1/3の量をグラタン皿に敷く。 その上に炒めたタマネギ半量とアンチョビ半量をかける。 残り半分のジャガイモを、その上に敷き、残りのタマネギとアンチョビをかける。 その上に残りのジャガイモ全てをのせる。 (3段の層になる。)

jansson4.jpg

7. 上から生クリームをかけ、アンチョビの汁も(缶に残っていたら)かける。
8. その上に、パン粉をパラパラかける。 好みでコショウもパラパラ。 好みでバターをちらしても・・・ (くどそう・・・)
9. オーブンに入れ、約1時間。 アンチョビとクリームの独特の匂いが漂い、待ち時間が拷問のよう・・・

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出来上がり!
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コメント
RENEさんへ
TBありがとうございます~♪
ファラフェルも一緒になんて、すごいです。
(初挑戦を2品も一緒になんて!)
ハルヴァも、レシピがあれば、RENEさんなら作れるのでは!?
作りました♪
こちらにTB送らせてもらったので、よろしく~^^
家族で、ファラフェルと共に舌鼓を打ったのでした!
あとはね、ハルヴァを食べたいな。。。うふふ
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孤舟居士さんへ
料理の名前に残るヤンソン氏。 しかし、ヤンソンという名前、スウェーデンにはゴロゴロいまして(日本でいえば鈴木さんや田中さんでしょうか・・・ 中国ですと、何さんになるんでしょう?)、一体どこのヤンソンさんか出自が分からないようなのです。 料理に名は残せましたが、歴史には残せませんでした。

中国では、バターは輸入品なのですね! スウェーデンでは、植物油の歴史は浅く、料理に使うのはバターでした。 今は菜種油は自国で作れますが、安価なオリーブ油が日常の家庭料理に入ってきたのは、ここ十数年位のことらしいです。 でも、風味豊かなオリーブ油も、また良さそうですね!
Chaky様
ヤンソン氏って、この料理で当てて(スウェーデン唯一の自慢できる
料理なのでしたら)、スウェーデンに、(北海道の)小樽やはまなす
街道のように、「鰊(にしん)御殿」を建てていたりして?(笑)
(ありませんか、ヤンソン氏のにしん御殿?)
そんな歴史があったら面白いのに。!

鰯で作るアンチョビよりも、私は鰊(系)の物の方が美味しそうに
感じられます。これならIKEAにもあるのかな?探してみます。

油、オリーブ油では如何ですか?
こちら中国では、バターはほぼ輸入品で高価(売ってはいます)、
サラダ油も、大豆等原材料の大幅値上げにより、結構高くなり
ました。
オリーブ油は、輸入品ですが、これは意外と安く手に入ります。
オリーブ油、合いそうなのですが。
bieiさんへ
はじめまして! コメントとリンクありがとうございます。
美瑛町に暮らしているbieiさんなんですね。
ヤンソンさんのお味はいかがでしたか?
北海道の男爵芋で作ったら、味も格別おいしいと思います!
こちらこそ、これからよろしくお願いいたします♪
はじめまして・・・
北海道美瑛町のbieiと申します。
ヤンソンさんの誘惑のレシピ探してまして、ブログの記事中からリンクさせていただきました・・・。写真もきれいですね。
これからも、ちょくちょく寄らせていただきます。
よろしくお願いいたします・・・
perrotさんへ
はじめまして!
レシピを探していらしたときにめぐり会えたなんて、嬉しい限りです! 主な材料は3種だけですし、作り方も簡単。 アンチョビがちょっと高価で手に入りにくいですが・・・ たまに作るならいいですよね。 生クリームも、たまにならOK。 (おいしいですが、ちょくちょくは食べられません。)
ぜひ作ってみてください。 そのときには、ぜひご一報を♪ 
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
はじめまして☆
はじめまして!
この料理のレシピ、探そうと思っていたところでこちらのブログを発見しました。
私はこの料理、食べたことはありませんが、
前々から気になっていました。
作り方は簡単なんですね!
アンチョビが日本では気軽に買えないものですが、
(スーパーに置いてるかどうかも怪しい・・・)
ぜひぜひ作ってみたいです。

生クリームどっぷりで、ほんとにクドそうですね。
たまにならクドいのにどっぷり浸かってみるのもいいな~♪

また遊びに来ますので、よろしくお願いします。
kaori☆さんへ
こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします!
台湾語で「ヤンソン氏の誘惑」はなんというのかな? アンチョビって、アジアでは一般的ではないので、どこで売っているか探すのに手間取るかもしれませんが、ぜひぜひトライなさって~♪ 別のもので代用してもいいかも!?
HISAさんへ
こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします!
中世のヨーロッパ、今よりもグルメだったようですよね。 HISAさんが作られたお料理の数々、とても気になります。 「ヤンソン氏」はコクがありますが、サッパリめに調節することもできるので、ぜひトライなさってください! そのときは、ぜひご一報を♪
大変遅くなりましたが
あけましておめでとうございます!!
今年もどうぞよろしくお願いしますヽ(´∀`*)ノ

第一発目!
とってもおいしそうなお料理でしかもレシピつき!
感激です!でもアンチョビ・・・売ってるかな・・・。
ジャガイモ料理大好きなのでぜひトライしたです☆
明けましておめでとうございます
よき新年をお迎えのことと存じます。
今年もよろしくね。

「ヤンソン氏の誘惑」?名前にひかれて作りたくなります。
アンチョビ風に生クリームとはかなり 誘惑されそうなコクのある
お料理のようですね。

以前、ヨーロッパ中世の料理レシピを集め再現するのに
凝ったことがありましたが、世界の料理を作ってみるのは
ウキウキします。ヤンソン~にもトライしてみますね。
Gunvaldさんへ
こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします!
レストランでも定番のスウェーデン料理ですよ。 レンジでチンするだけの冷凍品もあります。 家でも、外でも、食べますね~。
はい、あのアバの前にABBA社は老舗として存在していたので、グループのABBAは最初のBを逆向きにしたのでした。
確か日本でも、IKEAのフードコーナーにABBA社の製品が置いてあったかと・・・ 一般的にサーモンなども、魚はノルウェー産が多く出回っていますね。 スウェーデン製は甘みが強いので、外国では受けないのかな?
RENEさんへ
こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします!
RENEさん風「ヤンソン」、おいしいでしょうね~。 基本のパターンで作り手の個性やアレンジが出せる料理かも。
スウェーデンでは「新ジャガ」が初夏の味として珍重されるのですが、日本でも「新米」などの区別があること知った義母、「日本人はお米を、スウェーデンのジャガイモと同じ味わいかたするのね」と感心し、親近感を持ったようです。
今年も夫のお餅は、きな粉。 日本からいただいた「落雁」も、繊細な風味と口の中で静かに溶ける感触がたまらない、と言って食べていました。 (私でも落雁は?と思うことがあるけど・・・ このいただきものは和三盆で風味豊かだったのですが。) 
Setteさんへ
こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします!
Setteさん生クリーム苦手でしたもんね。 やっぱりコクはあるけどサッパリした味わいがいいな。 (ラーメンか・・・) 
スウェーデン料理の定番
あけましておめでとうございます。
今年もちょくちょくお邪魔させて頂きます。

この料理はスウェーデン料理の定番ですね。
定番すぎてスウェーデンに行った時に食べるのを忘れていました。(外で食べるものではないのかな?)

この缶詰の会社はアノ”ABBA”(最初の”B”の向きは逆)の名前の命名の話に登場する会社ですね。
日本では見たことがありませんが輸入されているのでしょうかねぇ?(ノルウェー産のオイルサーディンはしばしば見かけます)
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
あけました
あけましておめでとうございます♪
バター&クリームだと、かなり重そうですね♪私もさっぱりめの方が好きだと思うっ♪
今年もよろしくお願いいたします♪
kaigunchuiさんへ
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

ヨーロッパの食卓に欠かせないジャガイモは、日本のお米と同じ存在と言われますが、南米からジャガイモは、15世紀以前には欧州に存在しなかったんですよね。 元祖アンデス産のジャガイモで作る北欧の味は? 私もいただきたいです! 
yukiさんへ
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

普通のポテトグラタンもおいしいけれど、ヤンソンスフレステルセは、やっぱり別格ですよね。 yukiさんたちにも、うちの「誘惑」を食べていただきたいなぁ。 今年も異国で頑張っていきましょーね。
cosdinaさんへ
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

cosdinaさんはギリシャ料理も上手なので、旦那様が作る必要ないですよね。 うちは、私がスウェーデン料理を作れない(作らない)ので、必然的に夫が作ります(それを我ことのように写真を撮りレシピを載せる私)。
このansjovis、IKEAのフードコーナーでは売ってないのかなー?
阿瀬王さんへ
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

いやぁ~、彼は、努力してますねー!? 私の何が、そんなに怖いんでしょう(笑) でもお母さん(Ninni)にも優しいし、お花や植物をプレゼントしていますよ。 Ninniの躾が良かったのでしょうか。
私も、本物のアンチョビでない、砂糖も入って甘めのansjovisの方が、日本人の口にも合うと思います。 肉やクリーム、バターを使った西洋料理が続いた後、「味噌汁飲むとホッとするな~」と言うのは我が夫。 普段は日本料理も多い我が家の食卓、彼の味覚は日本人になったのか? でも日本料理は、やっぱり落ち着きますね。
おいしそう~!!
明けましておめでとうございます。

写真を一目見て、あまりにもおいしそうなので明日は早速、材料集めに走ります。
こちらでは、アンデスのジャガイモになります。
南米のジャガイモが世界中に広がって、様々な料理に姿を変えているのは面白いですね。
明けましておめでとうございます!
旦那様の作ったヤンソンス フレステルセ食べたいなぁ。
ウチでも2,3日前にポテトグラタンを作ったんだけど、その時にヤンソンス フレステルセの事を思い出して、夫と懐かしんでました。ansjovis の缶詰が手に入ったら、作ってみようかな。

今年もよろしくお願いします。
お互い色々と頑張りましょうね!
あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします! Chakyさんにとってステキな年になりますように☆ ご挨拶遅くなってしまって、ごめんなさい^^;

ヤンソンさんにかなり誘惑されましたっ! クリーミーで美味しそうです^^ レシピの公開、ありがとうございます♪ 問題はどこでこのアンチョビを見つけるかですね~。 うーん、食べられないと思うと余計に食べてみたくなります!

それにしても旦那様、お料理お上手ですね♪ ウチの相方もゴハン作ってくれないかなー!
Chakyさんへ
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

旦那さん優しいですね。欧米の男性って、結婚してからも奥さんを大切にしますよね。当たり前と言えば当たり前なんですが、日本では「釣った魚にエサは要らない」っていいますよね。子供とか出来たら、話題は子供のことばかり、“夫婦”ってそんなんじゃないだろ! って思っても、“家庭内離婚”状況多いですね。
Chakyさんの旦那さんは、“薔薇”を買ってきてくれたり、料理もしてくれたり。なんか“努力?”されてますよね。
で、Janssonsfrestelseですが、本当のアンチョビではないのですね。でも、直感で、試していないので(そもそもJanssonsfrestelse自体知らない)すが、わたし的にはこの料理、味を主張しすぎるアンチョビよりも、ansjovisの方が合っているような気がします。特に、魚嫌いな人には、こちらの方が合っていると思います。
でも、西欧料理って、どうしても“生クリーム”やバターをつかいますよね。日本人って、結構生の味を醤油で食べるのが味覚のベースになっていますから、西欧料理が続くと、どうしても、“味噌汁”や“お茶漬け”が恋しくなりますね。

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