アル中と下戸と

2016.01.08.
スウェーデンでは、クリスマスは家族や親族と過ごす楽しい日だけど、親が前後不覚になるまでお酒を飲み騒ぐので、クリスマスが辛い日になる子供達がいる。 クリスマスをアルコールなしで過ごそう、というキャンペーンをするほど。 「アルコールを飲まない人の会」というような団体が、まだあることを知り、80年前と変わっていないんだな、と思ったのでした。

というのも、夫のスウェーデンの祖父母は、そのような「アルコールを飲まない人の会」で知り合ったと聞いたから。 二人ともアルコールは一切飲まず、そのような団体に参加していたのは、家族や親族にアル中がいたからだそう。 当時は、似たような団体がいくつもあり、活発に活動していたそうです。 (アルコールを飲まない人たちのことを Nykterist と言い、そのような人たちの団体に nykterhetsförbund があります。)

スウェーデン人って、体質的にアルコールに弱い体質なのかも。 よく欧米人に下戸はいないって信じている人がいるけど、夫の兄は完全なる下戸で、アルコール中毒症状を起こすので一滴も飲まないし、スウェーデン人の友人達の中にも同じようにアルコールが飲めない人が何人かいます。 そして、自らアルコールを飲まないという人たちも。 若くて飲まない人たちのなかには、親がアル中だったり、アル中といかなくてもお酒を飲むと人が変わったり、という親の姿を見て育ったからという場合があります。

何故か、スウェーデン人はお酒に強く子供の頃からガバガバ飲んでいると信じている人がいて、どこからそのような発想を得たか分かりませんが、私が見たところスウェーデン人って、お酒が弱いのに飲みたがって、溺れちゃうケースが多い。

そして、とても純粋で優しいゆえに、心が現実に耐えきれずアルコールに逃避してしまう人たちが、いつの時代にもいるんですね。

私がスウェーデンに来た頃は、まだ街でそういう人たちを見かけました。 アル中で、ホームレスで、「お金持ってない?」と声かけて来て、夫が「生憎今日は財布を家に置いて来た」と言って、ちょっと立ち話。 最後に「僕と話してくれてありがとう。 みんな怖がって逃げちゃうから、嬉しかった。」

まだ中年にもなっていない男性で、本当は寂しくて、誰かと話したかっただけみたいで。

でも今は、街に溢れているのは他の国から来た物乞いの人たちと難民のグループ。 スウェーデン人のアル中やホームレスの人たちも存在しているんだろうけど、もう目につかない。 

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