風土

2008.11.05.
スウェーデン人は、冷たい。 無口で、合理的で、ケチで、友達になるのが難しい。

と、他国から、スウェーデンに移住してきた人達は言います。

「やっぱり、私が思うに、この気候のせいよ! こんな寒い国に住んでいるから、無口で冷たい人間になっちゃうのよ」と、中米メキシコからやって来た女性が断言しました。

この意見には、ほとんど誰もが納得します。 実は、スウェーデン人自身もそう思っている場合が多い。 寒いせいだと。

ところが、異議を唱える人が現れました。

「そんなぁことないわよぉ、私たちを見なさいよぉ。 スウェーデンと同じくらい寒い、いや、それ以上に寒い国から来たのに、みんなお喋りよぉ」と言ってのけたのはポーランド人。

そうなんだよねぇ、ポーランドやロシアなんかも、スウェーデンよりもっと寒いよねー。 でも、この人達、うるさい、ウルサイ、煩い、ひたすら喋っている。 (移民を多く排出している国ですが、自分達の権利ばかり主張し、仲間内で集まれば、移民先の国の悪口ばかり言ってる傾向もある・・・ 考えてしまいますね、このような態度。 自分はどうなのか? 「外国に住むということ」参照。)

でも、南欧からの人も、中東からの人も、南米からの人も、アフリカからの人も、アジアからの人も、自分達が喋るのに夢中で、人の話など聞かない。

スウェーデン人よりシャイで無口、いつも聞き役になってしまうのは、フィンランド人と日本人くらいか。 これは、はたして、風土と関係あるのでしょうか?

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和辻 哲郎

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夜の教会

2008.11.08.
スウェーデンの教会では、誰もが参加でき楽しめるような催しもあり、秋の間行われている、夜の教会 (Nattkyrkan) というイベントに、ちょっと行ってみました。

これは、教会で小さなコンサートを開き、その後フィーカ(コーヒータイム)を挟み、ミサ(聖餐式)と礼拝を行うというもの。 しかし、夜の教会という名のとおり、夜に行われるのです。 しかも、21時から夜中の1時まで!

教会の中は、何百というキャンドルに火が灯され、幻想的な美しさ。 また音響効果が良いので、コンサートにはもってこい。 

nattkyrkan.jpg

教会のコンサートといっても、毎回異なるジャンルのミュージシャンを呼び、テクノでゴシック系バンドのときは、これまた雰囲気が合って、なかなか良かったんだけど、観客はおじいちゃんおばあちゃんがほとんどで・・・ ちょっと異様な光景でもあった。

何回か行くと、人数は少ないながら、常連さんもいることに気づき、でも何だか風変わりな人が多いかな・・・ フィーカになると、茶飲み仲間のばあちゃんたちが集まり騒ぐので、じいちゃん連中から、あのばあさんたちウルサイから黙らせてくれと文句が出たり・・・ そんな人間模様を見ることも、またおもしろかったりして。

このイベントの指揮を取っているのが、私たちの結婚式を挙げてくれた牧師であり友人なので、観に行くときは、早めに行ってちょっと手伝うこともあります。

さて、先日、夜の教会が始まる前にキャンドルに明かりを点けていたら、リハーサル中の歌手が声をかけて来て、お互い顔を合わせビックリ。 なんと、スウェーデン語コースで一緒だったメキシコ人のクラスメートだったのです。 彼女がウィーンで音楽を勉強していたことは知っていたけど、彼女の音楽を聴く機会はなく、コースが終了してから会うこともなかったので、本当にお互い驚き、思いがけない再会に喜びました。

実は、前回「風土」で触れた、メキシコ出身の女性って彼女のことなのです。 ふと彼女が言っていたことを思い出しブログのネタにしたのですが、数日後本人に会うとは!

スペイン語で歌うとあり、この日の観客はいつもの倍以上、スペイン語を話す人達が多く訪れ、いつもとは違う賑やかさ。

彼女はソプラノのオペラ歌手で、ピアノ伴奏者と共に、鳥肌が立つような独唱を披露してくれました。

あまりの感動に、コンサートが終って彼女がフィーカしに来たとき、「素晴らしかったわ!」と彼女をぎゅと抱きしめ、一緒にいた夫にも紹介。 フレンドリーな彼女と気さくに言葉を交わしました。

帰り道「今日は本当、素晴らしかったし、びっくりしちゃったなー」と言うと、夫が「知ってた? 彼女って、かなり名の知れた大物なんだよ。 周りのみんなが、君の奥さん彼女と友達なんて、すごいなーって、感心してた」。

私にとっては懐かしいクラスメートに過ぎなかったのですが、知らないことは恥ずかしい・・・
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