ハルヴァ Halva

故米原万理氏の食エッセイ、『旅行者の朝食』に、彼女が子供の頃過ごしたプラハのソビエト学校で、ロシア人の同級生から食べさせてもらった「ハルヴァ」という名のお菓子が出てきます。 ベージュ色のペースト状を「スプーンでこそげるように掬う」という箇所を読み、えっ、これは、あれかな?と思ったのでした。 でも「いろいろなナッツや蜜や神秘的な香料の味」とあるから、ちょっと違うかもしれない。

「あれ」とは、夫の友人が何度か、中近東移民系のお店で買ってきてくれたお菓子。 なんでも胡麻を練って作られたものらしい。 切り売りなので、パッケージを見たことはなく、名前も知らない・・・ でも、とぉーてもおいしい!

夫に米原氏の件のエッセイを読み聞かせ、あれじゃない?と聞くと、あれは「ハラーヴェル Halavel」と言う名だけど・・・ じゃ、今から買いに行こう!と、二人で家を出ることに。 米原氏のエッセイ読んでいると、そこに出てくる食べ物、なんでも食べたくなっちゃうのよ〜。

向った先はオリエンタル系移民のお店。 目指すあれは、オリーブの漬物や白チーズなどと共に、ショーケースの中にありました。 売られているのを初めて見ますが、高さと幅は約8cm、長さは40cmほどある長方形をした、どっしりしたものです。 バニラ味、ピーナッツ味、ココア味があって(私が欲しかったピスタチオ味はなかった)、パッケージをよく見ると「HALVA」とあるではありませんか! しかも、ギリシャ文字っぽい字も印刷されている。

エッセイの中で、ハルヴァに魅了された米原氏は、なんとか再び口にしたいと捜し求めますが、同級生のハルヴァと同じ味に巡り合えません。 ところがある日、ギリシャで見つけたと友人が持って帰ってくれたのが、「あの味」だったそう。 また「ハルヴァ」とは、イランが発祥の地と推定され、中央アジア、近東、バルカン半島で食されているお菓子とのこと。 数百もの種類があるそうです。

さてさて、私たちは「指2本分」を切り分けてもらいました(12kr)。 こちらです。 茶色いのは、ココア味を選んだから。

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スプーンをあてるとサクッとした感触。 口の中に入れると、しゃりしゃりとした舌触りで、ホロホロと崩れ溶け、香ばしい甘さが広がります。 この、きめ細かく、しゃりしゃりした食感が、なんとも言えない。 なんとも不思議。 そして絶妙! 

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主に胡麻と砂糖からできているので、かなりカロリーは高く、食後ちょっと胃にもたれますが(私が食べ過ぎるからか・・・)、さっぱりした甘さなので、食べているときは、そんなこと気になりません。 この神秘的な舌触りと、繊細で上品な味わいを舌の上で楽しんでいると、もう永遠に今が続いてくれ・・・ と願うほど。 ああ、こんなことを書いていると、また食べたくなってしまうではないですか。 

どうやら、私がスウェーデンで恋しくなる味って、中近東の味のようです。

追記! 
アップロードファイルハンドメイドなひととき』のRENEさんは、日本でピスタチオ入りのハルヴァをゲット! 興味がある食べ物があれば、悶々と想像を逞しくするだけでなく、ご自分で作ったり、探したり、さすが行動派のRENEさんです。 さて、その入手方法は、そしてお味は・・・?

ロールケーキサンクトペテルブルク在住のクロさんが、ロシアで売られている「不思議なお菓子ハルヴァ」についてレポートしてくださいました。 ロシアのハルヴァ、種類が豊富で、スーパーの陳列棚にたくさん並んでいます。 すごーい、目移りしそう! やっぱり、とっても不思議・・・ そしてクロさんとハルヴァの、衝撃的な最初の出会いとは!? ぜひぜひクロさんのブログへ♪

料理cosdinaさんの『ギリシャな台所』に、「ハルバ」のレシピがあります! やはりギリシャにハルヴァはあるんですね。 でも家庭で手作りのハルバは、私がお店で買ったものとは、ちょっと(だいぶ?)違います。 写真を見ていると、その食感がとっても気になります・・・ ぜひ、cosdinaさんのブログでお確かめください♪

2月の風物詩 BOKREA

クリスマスとポスク(復活祭、移動祝祭日で3月か4月)に挟まれた魔の月、2月。 1年で、もっとも寒くなる時期(しかし今年の北欧は例年に比べかなり暖かい)。 そんな月を乗り切るためにか、スウェーデンの2月には、スポーツ休暇(Sportlov)本の大バーゲンセール市(Bokrea)というイベントがあります。 (バレンタインデー alla hjärtansdag は、いまいち盛り上がりません。 アムールの国ではないからでしょうか。)

スポーツ休暇(Sportlov)は、子供たちがウィンタースポーツに馴染むようにと、学校が1週間ほど休みになります。 そして2月の最後の週あたりに、本の大バーゲンセール(Bokrea)が始まります。 今年は26日の火曜日が開催初日。

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大手書店はこのように、セール対象品を集めたカタログを用意してあります。 毎年、安売りになる本は決まっていて、どこの本屋でも、ほとんど同じ商品、同じ価格なのですが・・・ でも通常の半額以下の値段になるので、見逃せない!

カタログを片手に、どの本を買おうかな〜と物色するのは、冬の夜の楽しみでもあります。

大手書店では、Bokrea の初日、日付が変わる夜中0時にお店を開くところも。 (でも1晩中開いているわけでなく、2時頃いったん閉めて、また朝の7時に再び開けるんですが。) このイベントを楽しもうと、夜中に並ぶ人達も大勢。 私がそんなことしたら、凍死しちゃいますね・・・

Bokrea は1ヶ月ほど続きます。 この時期スウェーデンを旅行される方は、本屋を覗いてみると、お土産にぴったりな本も見つかるかもしれませんよ。

ファラフェル Falafel

スウェーデンに戻った翌日、久しぶりにスウェーデンの味が食べたいと、買いに走ったのは Falafel ファラフェル、ファラフェール)屋。 見た目ケバブの、中近東のファーストフードです。

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ケバブと違うのは、肉の代わりにヒヨコ豆のコロッケが入っていること。 なので、ベジタリアンにもピッタリ。 (注:私はベジタリアンではありませんが。) 丸くて平たいパンの上に、刻んだレタス、玉ネギ、トマト、きゅうりのピクルス等を敷き、まん丸のヒヨコ豆のコロッケを4〜5個置き、赤くて辛いチリソースと白いニンニクソースをぴゅーとかけ、くるくるっと巻いて出来上がり。

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ひとつ15〜20krと、安くて(ケバブより安い)おいしく(ケバブもおいしい)、栄養も(多分)良い。 スウェーデンでは、中近東系の移民が多い町や地域には、ファラフェルのお店がたくさんあります。 (ケバブも売っていますが、お店の名前に Falafel と付く場合が多いです。)

揚げたての豆のコロッケは、ほくほく香ばしく、本当においしいです。 それと、パンも、包む前に焼いてくれると暖かくパリパリして、おいしーい。 焼いてないパンは噛み切るのに力がいるし、味も半減。 

ただ、揚げてあるので、肉を使ってなくても、ケバブより胃にもたれることも・・・ ソースもかけ過ぎると、ピリピリ辛いだけだったり、ニンニクの味がいつまでも口に残るという難点が。 それでも、たまに、無性に食べたくなります。 こんな安くて、おいしく、腹持ちがよい食べ物、他にスウェーデンにはありませんもの。 唯一私が恋しくなる、スウェーデンの?味。

料理cosdinaさんのブログ『ギリシャな台所』に、ファラフェルの作り方ヒヨコマメで揚げ団子」が載っています! cosdinaさんのレシピでは、白ゴマがまぶしてあり、また練りゴマのディップもおいしそう。 ファラフェルに興味を持った方は、ぜひ手作りに挑戦してみてください♪

こちらは数年前、横浜で開かれた食の交流フェスティバルで発見した、ファラフェルの屋台です。

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