5月の花 Majblomman

4月半ばから5月になると、街中で、子供たちが花を売る姿をよく見かけます。 花といっても、紙でできた、小指の先程の、小さな小さな花。 縫い針のような、針の先に付いています。 このように、服の襟や胸元に刺せるように。

majblomman.jpg

Majblomma (マイブルッマ) 5月の花、と呼ばれるもので、子供たちは学校やスカウトなどの団体単位で販売してます。 収益は、主に子供基金に送られ、学校やスカウトでの活動費用にも使われるそう。 

この majblomman が誕生し、今年で100周年。 以前博物館で、歴代の majblomman の展示を目にしたことがあります。 古いものになると、希少価値もあるとか。 コレクションする人もいるそうですよ。

今の時期スウェーデンに旅行される方は、購入されると、小さな思い出となるかもしれませんね。 (ひとつ10KRぐらいです。)

デンマークにデニッシュはあらず コペンハーゲン

デンマークといえば、デニッシュペストリー! 「やっぱりデンマークに来たからには、本場のデニッシュペストリーを食べたーい!」と、妹が初めてスウェーデンに遊びに来て、コペンハーゲンに行ったとき、言いました。 しかし、そのとき一緒にいた夫から衝撃的な発言が!

「何それ? デニッシュペストリーなんて、知らない。 聞いたことないよ」

慌てて入ったKonditori(ケーキ&パン屋兼カフェ)のショーウィンドーを見て、妹と私は口々に「ちゃんとあるじゃーん! これだよ、これ、デニッシュペストリー!」と言うと、夫は・・・

「これはデニッシュペストリーなどというものではなく、Wienerbröd ウィンナーブレッド

な、な、なんと、デンマークでは、デニッシュペストリーは「ウィーン風パン」という名前なのです。 

そのとき入ったKonditoriは、今でもお気に入りで、今回もデニッシュペストリーを食べに入りました。 以前は初老の姉妹が経営していたのですが、オーナーが変わってから、ちょっとお店の雰囲気は変わり、店員さんも無愛想になってしまったけれど、昔ながらのKonditoriで、おいしい菓子パンを売っています。

cphkaka1.jpg

デニッシュペストリーと一緒に写っているのは、夫のお気に入り teebriks(テーブリックス)という、パイのようなパン。 中に何も入ってない、あるいは僅かにアーモンドペーストかバニラソースが塗ってあるだけなので、ほのかな甘みの素朴な味。 スウェーデンにはないので、デンマークに行くとよく買います。

もうひとつ、このお店でよく注文するのは、このでっかいシナモンロール! コーヒーカップより、大きい・・・

cphkaka2.jpg

Snail(スネール)、snecke(スネッケ)と、お店によって呼び名は違うようですが、「渦巻き、らせん」を意味します。 シナモンがベタベタして、甘〜いうえに、白いアイシングもたっぷり。 デンマーク人はアイシングが好きなよう。 でもスウェーデンでは、あまり見かけないなぁ。

デニッシュペストリーは、スウェーデン語でも wienerbröd と言います。 が、チョコレート入りのデニッシュは、Dansk wienerbröd (デンマークのウィーン風パン)と言うのです。 ちなみに、wienerbröd を瑞英辞典でひくと、Danish pastry とありました。

デンマークのソーセージ コペンハーゲン

ちょっとお腹が空いたなぁ、でもレストランに行くほどでもないし(第一、コペンハーゲンのレストランは高い)・・・ という時、てっとり早く足が向くのは、ホットドックの屋台。 デンマークの伝統的ファーストフード。 街中では、このような屋台を、すぐに見つけることができます。

cphkorv1.jpg

デンマークの豚肉やソーセージは、日本にも輸出していて有名。 屋台にも、いろいろな種類のソーセージが置いてありますが、頼んだのは、一番オーソドックスな、赤くて細長いソーセージ。 ひとつ14DKK(約300円)で、パン付き。 頼めばケチャプ、カラシ、オニオンチップスも付きます。 (デンマークのケチャプやカラシも甘めですが、スウェーデンのものより、スパイスが効いていて、おいしい。)

cphkorv2.jpg

パンには横に切り込みが入っていて、ソーセージを挟むこともできますが、別々に食べるのが普通みたい。 挟んだところで、ソーセージは長過ぎ、パンは短過ぎ、半分以上はハミでてしまいますが。

屋台の横に、ちょっと板が付いていて、そこをテーブル代わりにし、立ち食い。 しかしこの日は、快晴だったものの、風が冷たく、食べているうちに、2本目のソーセージが冷えてしまったよ〜。 やっぱり1本だけにしとけば良かった・・・

王室ご用達カフェ Trianon コペンハーゲン

コペンハーゲンにカフェの数は多いのですが、今時のエスプレッソやカプチーノを出すオシャレなカフェは、私好みではない。 私にとってカフェとは、コーヒーではなく、ケーキを食べるところなのよ〜。 そして、昔ながらの伝統的な Konditori (ケーキ屋。 パンも売り、カフェがある場合も)が好き。

そんなお店を、今コペンハーゲンで見つけるのは難しいのですが、コペンハーゲンに住むデンマーク人に教えてもらったのは、ここ。 小さな路地 (Hyskenstræde) にあるので、今まで気付きませんでした。 デンマーク王室ご用達 (Kongelig Hofleverandor) の Konditori らしいです。

cphkaka3.jpg

外見も古い建物ですが、内部も古く、昔のままという感じ。 店内には、デンマーク女王夫妻や王子夫妻の写真が掲げてあります。 小さな小さなお店で、ショーウインドーにはおいしそうなパンやケーキが並び、奥からはパンを焼くよい匂いが流れ、片方の壁に沿ってベンチがあり、テーブルとイスがいくつか並んでいる。 時が止まったかのような雰囲気。

クロワッサンをいただきました。 というのも、スウェーデンのパン屋でクロワッサンを作っているところは、なかなかないので。 久しぶりに味わうクロワッサン。

cphkaka4.jpg

普通のコーヒーを頼んだところ、お店のおばさんに「珍しいわね!」と言われました。 つまり、コペンハーゲンでは、若者はエスプレッソやらラテやらを好み、普通のコーヒーだけしか置いてないKonditori には寄り付かない。 このような伝統的なお店でも、エスプレッソマシーンなど導入しないと、やっていけないのだとか。

しかしデンマークのコーヒーは高い(というか、物価自体が高い)。 1カップ、20DKK(約430円)。 クロワッサンは、2つで19DKK(約410円)でした。 ここのお店、Illumu や Magasin などの有名デパート内のパン屋より、パンのお値段が安かったです。 今度、買って帰ろう。

国立博物館 コペンハーゲン

デンマークの首都、コペンハーゲンを久しぶりに訪ねました。 今回の目的は、NATIONALMUSEET 国立博物館。 水曜日は無料の日なので行ったのですが、今は毎日、無料のよう。 いっぺんに館内全てを見るのは不可能ですし、何回も通いたい博物館。

コペンハーゲンの国立博物館の建物は、1684年に商人の館として建てられ、その後増築され、歴代の皇太子の住まいとしても使われていたというほど、広く立派です。3階建ての、入り口から入ると真ん中が吹き抜けになっていて、明るい雰囲気。 1807年から博物館になり、今年でちょうど200年。

cphm1.jpg

しかし、メインである、古代デンマークを扱う Rune Room のセクションは、ただいま修復工事中! 2008年5月に、新しくなってオープンするそう。

広い館内は、見学者が多くても、他の人と顔を付き合わせることが少なく、ゆっくり観覧できます。 しかし、この日、私たちが行く先々で、やたら警報がなるので、参った。 ガラスケースに顔を近づけ、じっーと見ていると、突如アラームが鳴り響き・・・ 夫「そんなに近づくからだよ」、私「だって細かいから、よく見えないんだもん!」、夫「そのために、あそこに虫眼鏡があるでしょ」。 でかい虫眼鏡が部屋に置いてありますので、それを使いましょう。

国立博物館は、コペンハーゲンの中心部、中央駅やチボリ公園から近いですが、敷地面積が広いので、入り口に辿り着くのに、ぐるりと周らなくちゃいけないかも。 住所は、Ny Vestergade 10 です。

cphm2.jpg

館内では、カバンやコートの持込禁止で、ロッカーに預けなくてはいけませんが、コイン(10DKK)は、使用後に戻ってきます。

復活祭の卵とウサギ

今日4月8日は2007年度のイースター。 義父母はドイツの親族のところに行っています。 去年は、私たちもドイツで復活祭を祝いましたが、今年はスウェーデンで味気ないポスク。

気分を盛り上げようと、プロッツェおじさんに習い、卵を玉葱で染めてみました。

プロッツェおじさんは、卵に草花を乗せ、その上からストッキングで覆って玉葱と一緒に煮ていましたが(こちら参照)、手元にストッキングも、きれいな小花もなかったので、セロテープを切って貼り付けたり、輪ゴムやリボンを巻いてみたり。

それらの卵を、玉葱と一緒に煮ます。 (玉葱の色素成分は、皮にあるかも知れないことに気付き、一度捨てた皮を拾って、慌ててなべにくべた。)

paskegg1.jpg

すると、あら不思議・・・

paskegg2.jpg

鮮やかな黄色に染まるのです!

paskegg3.jpg

ドイツでは、きれいに色を塗った卵やお菓子を、大人たちが庭や部屋の中に隠しておき、復活祭の朝、子供たちに「Osterhase (復活祭のうさぎ)が隠した卵を探しておいで!」と言います。 子供たちは、サンタ同様、卵を隠すイースターバニー(イースターラビット)の存在も信じているのです。 アメリカでも同じ風習がありましたが、ここスウェーデンにはありません。

この「復活祭のうさぎ(スウェーデン語では、påskhare)」は、もともとドイツで生まれた風習だそう。 

paskegg4.jpg

ドイツのパン屋さんには、うさぎのパンもありましたが、プロッツェおじさんが昨年作ってくれた、うさちゃんパンをほうふつさせます。 干しぶどうの目が、ひとつなのも・・・

復活祭の魔女 Påskkäringar

カラフルな色に塗られた卵、鳥の羽、ヒヨコ、ウサギ、ポスクリリア(らっぱ水仙)が、復活祭を待ち望む窓辺に飾られます。 おっと、忘れていけないのは、魔女! こちらは、夫の mormor (母方の祖母)が作った魔女の人形です。

hexa.jpg

スカーフを頭にかむり、黒猫を連れ、やかんを持って、箒に乗り、空を飛んでBlåkulla での大宴会に向かう魔女。 スウェーデンのポスク(påsk 復活祭)にかかせません。

小さな子供たち(主に女の子)が、魔女に扮し、家々のドアを叩き、お菓子をねだる姿は、ポスクの風物詩。

スカーフで覆った子供たちの顔は、ほっぺが赤く塗られ、鼻のまわりには、そばかすがポチポチと描かれているのが、定番の魔女の扮装。 (なんでソバカスなのか? 本当の魔女は、顔におできがあり醜いけれど、それじゃあ可愛くないから、代わりにソバカスを描くようになったらしい。)

何故このような風習ができたかというと、約300年前、スウェーデン人は、復活祭の期間中、魔女と悪魔が Blåkulla(島の名前、「青い丘」の意) で大きなパーティーを開くと信じていたからのようです。

魔女と悪魔が復活祭の最中に大宴会をするという話は、ドイツから北欧の国々に伝わったようで、各々国によって、Blåkulla の名前が異なります。 スウェーデンでは、Blåkulla は、Öland という島の近くにある、Blå Jungfrun という小さな小さな島だと信じられていたそう。

フィンランドに暮らす『わが子をフィンランドの小学校に、』の Sommoroさんのお家にも、「魔女の来訪」があったようです。 いつもフィンランドの学校事情など、興味深く拝読させていただいていますが、魔女から貰ったネコヤナギの写真に春を感じ、ほのぼのとしました。

Template Designed by DW99