ドイツ訪問記 第6日目 手作りジャムのお土産

中に入っていたのは・・・ Mirabelle(イエロープラム)のシロップ漬け・・・これはスウェーデンでは育たない、私も食べたことない。 3種類の異なるベリージャム・・・Brombeere(ブラックベリー)、Himbeere(ラズベリー)& Johanisbeere(フサスグリ)のミックス、Brombeere & Johanisbeere のミックス。 (日独辞典で名前を調べました。) 絶品のマーブルケーキ。 うさちゃんパン。 全てプロッツェの手作り! そして私たちの大好物、Odenwald特産チーズも。

エマとプロッツェとは、朝食と夕食を毎日一緒にいただき、夜には、毎晩新しいワインを開け、語らい・・・(私はドイツ語話せませんが。) 昨夜はプロッツェが、明日の夜には二人がいないなんて、寂しくって泣いちゃう、なんて言っていました。 (彼は、かわいいおじいちゃん、なのです。) 私も、うう〜、スウェーデンに戻りたくない〜、このまま二人の子供になって、Odenwald に住みたい〜、といい年齢して思うほど。 本当に素晴らしく、楽しいひとときを過ごしました。
涙を振り払い、再会を約束し、5日前に来た道を、今度は戻る。 北へ行くほど、山並みから、平らな大地へと景色は変わり、ドイツは遠ざかっていく・・・ なんて、私は車中で熟睡。
ドイツからデンマークへのフェリーには、スウェーデン人が多く、ワイワイ騒いでいる。 彼らはドイツで酒をお大量に買い込み、ご機嫌なのです。 国営酒屋でしかお酒が買えず、また、かかる税が高いスウェーデン。 その反動でスウェーデン人は、海外に行くとタガが外れたように、酒を飲み、買い込む。 「イヤねぇ」と彼らを横目で見る義母、夫、私。 そこへやって来た義父の手には、缶ビールの1ダースパックが・・・
船内のデューティーフリーで、普通のお店で買うより安かったと、ロビー・ウィリアムスのCDも購入した義父。 車内で早速聴いて、ご機嫌。 11時間ぶっ通しで運転し続ける。 ガソリン代も、フェリー代も、全ての食事代も、全部私たちの分まで払ってくれ・・・ 還暦を祝うどころか、いつまでも脛をかじり続ける息子夫婦。
デンマークとスウェーデンの間に架かる橋を渡り、裏路地の現実、もとい我が家へ・・・ 車から降り、一言。 「さっむっ〜いい!!」 スウェーデンには、まだ木枯らしが吹いていたのでした。
ドイツ訪問記 第5日目 Michelstadt
街の中心にあるのは、昔の市庁舎。 1484年に建てられた、風変わりで美しいゴシック式建造物。 建築者不明。 後ろにあるピンク色の塔は、教会です。

木工細工の、大きなウサギの音楽隊がいましたが、その前の噴水にも、復活祭の飾りが施してあります。

街を歩いていると、水パイプやお香など、怪しげな物と共に、マンガを売っているお店を発見。 夫が惹きつけられたように入っていく・・・ 日本の漫画はドイツ語にも多く翻訳され、しかもスウェーデンより安い、と喜んでいる。 (どこへ行ってもマンガを買いたがる、困った奴。) 出てきた店員は、ヒッピー風中年カップル。
ナチュラルハーブティーを売るお店を発見。 ドイツはハーブティーの種類が多く、嬉しい。 中に入ると、出てきた店員は、ヒッピー風中年男性。
夫の従妹のボーイフレンドを発見。 化粧品店から出てきたところに、バッタリ出くわす。 彼はヒッピーではなく、若きポリスマン。 今日は彼のお母様の誕生日で、プレゼントを買っていたそうです。
ケーキ世界チャンピオンのお店を発見。 そういえば、昨夏の従妹(先の従妹の姉)の結婚式に出たウェディングケーキ、世界チャンピオンが作ったものだと、皆が噂していたなぁ。 ここにそのお店があったとは! ケーキはもうたくさん食べたし、持って帰れないので、チョコトリュフと果物の砂糖漬けを、ちょっと(けっこうなお値段なので)購入。

街のはずれ近くで、横道に入り、坂(山)を登って行くと、泊まっているエマ伯母さんのお家。 ここから教会の塔を見下ろせます。 山の空気は、海の空気とは、また違った新鮮さ!

ドイツ訪問記 第5日目 ショッピング
ドイツ滞在最後のディナーは、いつものようにマリアン伯母さんの家で。 今日はハーブとスパイスの効いた白ソーセージ、周りに小麦粉をまぶし焼いたもの。 付け合せはポテトピューレ(マッシュドポテトですが、ドイツでは滑らかなピューレ状)と、きのこソース。 カリカリのソーセジは香ばしく、食が進みます。 夫は3本半も食べていた・・・

午後、夫のドイツでの友人とカフェで待ち合わせ。 Erbach の中心にあるこのカフェに入るのは、今回が初めて。 おいしいという噂を聞き続けていた、念願の Schwarzwälder Kirschtorte (チョコレートのポンジケーキの間に、生クリームとリキュール漬けのサクランボが挟まったケーキ)を、ついに食べる日が! お昼を食べたばかりだけど・・・ デザートは別腹。
友人に「こんなメルヒェンチックな街並みに住んでいると、毎日メルヒェ〜ン、って気分?」と羨ましげに訊ねたら、一笑されました。 「裏路地の現実を知らないから(そんなこと言えるんだよ)」と。 そうだよね。 私たちは1年に1回、数日間訪ねて、皆にちやほやされ、おいしいもの食べ、きれいな景色を見ているだけ。 スウェーデンに住んでいる、と言うと羨ましがられることもありますが、ここだって裏路地に一歩入れば・・・ ああ、明日はその裏路地の現実に帰る日だわ・・・
ドイツ訪問記 第4日目 魚パーティ

お城はガイドの案内で周ります。 なんでこんな片田舎のお城に、って思うほど、豪華で価値のある遺跡や美術品が・・・ ローマ、ギリシャ時代の美術品の数々。 中には世界に3つしか存在しない、アレキサンダー大王の石像、オリジナルのものが! 狩猟に関する展示品も、目が眩むほど多い。 義父と夫が、日本のサムライの鎧もある、と誇ったように私に言っていたのですが、それは売られてなくなっていた・・・ 怒る二人。
さて、義父母はお土産に新鮮な魚、スモークサーモン、鰻の燻製(女性の腕ほどの大きさがある)、 Sill(ニシンの酢漬け)を、スウェーデンから持って来ました。 それで今日は、それらを皆で食べようと、魚パーティーが催されることに。 また昨日のメンバー(4人姉妹と各々の連れ合い、夫の従姉妹とそのボーイフレンド)が集まります。 皆近隣に住んでいるので、ちょくちょく集まる。 ここ Odenwald はドイツ内陸のため、新鮮な魚は手に入りにくい。 方や義父母が住むのは、スウェーデンの海岸沿い。

夫は子供時代、海が目の前にある家に住み、毎年のように訪れていたドイツでは、まったく異なる自然環境、山と森に親しんでいたのね。 そして二つの文化、言語、食物にも・・・ それって、羨ましい! というか、ズルい! というか。 でも、まぁ、今は私も、その恩栄をいただいています。
ドイツ訪問記 第3日目 ケーキパーティ

卵の絵は、マリアンの夫の手描き。 とてもかわいい絵柄なので、殻を割るのがもったいない。 夫は子供の頃、この伯父さんから貰ったイースターの卵を、大事にとって飾って置いたところ、ある日不注意に割ってしまって・・・ 中身は腐り、ものすごい臭いだったそうな・・・

さてさて、今日は復活祭ですが、義父の60歳の誕生日でもあります。 やんちゃ親父もついに還暦! ヨーロッパでは「還暦」はないけれど、30歳、40歳・・・ という年代の区切りには、盛大なお祝いをすることが多いです。 復活祭と誕生日が重なる偶然もそうそうないので、今年は義父のドイツの故郷で、ドイツの親族と共に祝うことになりました。
義父の4人の姉妹がケーキを持ち寄ります。 長女のエルスベットはケーキ作りの名人。 彼女の作るケーキは、見た目も美しく、味は素晴らしく、いつも感嘆するばかり。 しかもレシピが豊富で同じケーキを2度と食べたことがない! 今回のケーキは私にとって5つ目に味わうケーキです。 ミカンと生クリームが間に挟まり、ケーキはふんわり、表面はカリッとスフレ状に焼き上げてある。 スライス・アーモンドが、また香ばしい。 どうしたら、こんなに完璧に家庭で作れるのか、ため息が出るばかり。

次女のマリアンのところは、夫がケーキを焼きます。(写真・奥) ベイクド・チーズケーキのようですが、この中身の部分をドイツでは「プティング」と呼んでいます。 甘さもクドくなく、ミカンも入っていて、さっぱりした味わい。 何か特別な種を使うらしいのですが、それはスウェーデンでは手に入らないもの。

三女のエマも、ボーイフレンドが作ったケーキ。(写真・右) これは、細かく砕いたナッツと小麦粉を同量混ぜて薄く焼いたケーキの上に、クリームを薄く塗り、またケーキを乗せ、クリームを薄く塗り・・・と何層にも重ねたもの。 手間も時間もかかるケーキです。 ナッツの歯ごたえがしっかりあります。
四女のクリステルが作ったのは、チョコレートケーキ。(写真・左) 彼女のクロアチア人の義母から習った秘伝の味。 チョコレートクリームにはラムの味がきいて、ケーキはしっとり。
義父の妹はクロアチア人と結婚しドイツに住んでます。 ここに親族が会合すると、ドイツ、スウェーデン、クロアチア、日本人が集うことに・・・ おお、どの国も今年のW杯、参加国ではありませんか!
義母が作ったのは、写真右奥のクッキーです。 スウェーデンには、日本人が親しみ想像するような、ドイツ人が作るような、ケーキがない。 これらのケーキを目の前にして、一番喜んでいたのは、今日の主役で辛党の義父ではなく、この私、なのでした。
ドイツ訪問記 第3日目 復活祭の朝

うさちゃんのパンと卵は、エマ(60代)の近所に住むボーイフレンド(80代)が作ったもの。 この卵は、草花を卵に貼り付け、ストッキングで離れないよう覆い、玉葱と一緒に煮て、色を付けたそう。 草花の形が、写真のように卵の殻に付いています。

今日のディナーはエマ伯母さんの家で。 夫の両親とマリアン伯母夫妻も招かれています。 昔ながらのディナーはスープから。 母親から受け継いだレシピで作る、ドイツ伝統とおふくろの味。 メインは子牛肉をオーブンで煮込んだものに、付け合せは、自分たちの庭で採ったインゲン豆と人参の煮物。 どれも素材の味がおいしく出て、サッパリしながらも深い味わい。 (スウェーデンにはない味わい!)
しかし昨夜、夫が嬉々として「明日のディナーは赤ちゃん牛の肉だよ〜」と言ったとき、最初かわいい子牛が、モォーと頭に浮かび、次に「ドナドナ」の旋律が・・・
ドイツ訪問記 第2日目 Erbach

しかし夫は、メルヒェンどころではない。 昨夜は胃の調子が悪く、一睡も出来なかった模様。 (やっぱりゲロちゃったと言うし・・・ドライブインのサワークラウトに中ったのか?)

お昼はマリアン伯母さん宅で。 この日のお昼は、塩茹でポークと、こともあろうにサワークラウト(千切りキャベツの酢漬け)。 夫は、食べ物の匂いだけで気持ちが悪い、と食事を辞退。 伯母さん達の作るドイツ料理は大好きなのに、かわいそう・・・ 私の方は、おいしくいただきます。 うん、やはり本当の家庭料理が一番おいし〜い!
午後は、Erbach伯爵のイングリッシュ・ガーデン (Englischer Garten zu Eulbach) へ。 庭園と言うより森と言った方が正しい。 広大な敷地内にはローマ時代の遺跡があり、バッファロー、猪、鹿が飼われていて、伯爵の狩猟場でもあったところ。 今は市民の憩いの場(入場料は取ります)。 イングリシュ・ガーデンと呼ばれる所以は、当時(1802年頃)の趣味で、人工の城の廃墟などが造られ置かれているから。

かれこれ40年程前、義父母はこの庭園内の、この銅像の前で婚約したのでした。 (ちなみに、二人が出会ったのは義母20歳、義父はなんと16歳のとき。 ドイツ人の義父は遠距離恋愛と、国境を超え、初恋であるスウェーデン女性と結婚したのであります。) 当時の白黒写真は今でもアルバムにありますが、白髪になってもラブラブな二人の姿を、今日はデジカメに納めました。

ドイツ訪問記 第1日目 ゲロ
スウェーデン南端のマルメ市から、デンマークの首都コペンハーゲンに架かる橋を渡り、シェラン島を南下。 レズビュハウンという港から、ドイツのブットガルテンという港まではフェリーで約50分。 ドイツに上陸してからは、アウトバーンをひたすら走る、飛ばす。 道中運転するのは、全て義父。
お昼を取るために寄ったドライブインのレストランで、ドイツの家庭料理、ソーセージにサワークラウトとマッシュドポテト添えを注文。 しかし出てきたお皿を見てギョ。 そうだ、ドイツの食事ってボリュームがあるんだった・・・ それでも残さず食べる。
食べ終わって車に向かう途中、もうヤバイ感じが・・・ そして車に乗って15分くらいで、吐いた。 (その後は気分サッパリ。)

スウェーデンを出発し約11時間後、義父の故郷に到着。 彼の4人の姉妹は全てここ、 Odenwald と呼ばれる、山と森に囲まれた小さな町が点在する地域に住んでいます。 フランクフルトから、ちょっと南東に下ったところ。
最初は義父母が泊まる、マリアン伯母さん宅に寄ってご挨拶。 その後私たちが泊めてもらう、隣町のエマ伯母さん宅へ。 私たちも過去2回の訪問ではマリアンの家に泊まったので、エマの家は初めて。 この家の地下は以前クリニックだったので、大きい。 しかし古くて、洗面台(現在は使われていない)がたくさんある。 エマは物を捨てられない性分で、ついで掃除も好きではないらしい・・・ ドイツ人らしく整然としたマリアンの家とは、またちょっと違った趣です。
さて、実は夫もドライブインで私と同じものを食べた後、お腹が張って気分がよくなかったらしい。 夜になってお腹が痛い、気持ち悪いと、沈うつな表情。 食べ慣れないものを食べたせいか、それとも復活祭前の聖金曜日(この日、キリスト教徒は肉を食べない風習がある)に、肉を食べた私たちに天罰が下ったのか!?
Glad påsk!

さてさて、私たちはこのポスク休暇をドイツで過ごすため、スウェーデンを脱出します。 しかも今回ドイツで祝うのは、ポスクだけでなく、もっと重大な事が・・・(後日詳細発表。) 何より、スウェーデンとこの寒さから離れられるのが、嬉しい〜! しかし今、デンマークのチャンネルで天気予報を見ていたら、土日の天気は、スウェーデン晴れ、ドイツは雨・・・!?
スウェーデンのパン
私の妹が、日本から初めてスウェーデンに遊びに来たときのこと。 朝食に出されたスウェーデンの茶色いパンを一口食べて「あまっ」と放り出し、以後2度と食べなかった。
伯父や妹が震え上がるほど、おぞましいスウェーデンのパンの味。 それは・・・甘いのである。
この茶色は、穀粒粉だけの色ではなく、シロップ(sirap カラメルソースみたいなの)が含まれているためです。 甘い味付けと色付けのため、スウェーデンではシロップをパンに加えます。 (そういえば、スウェーデンの料理って、全体的に甘い味付け。) このパンの原材料を見てみると、色々な穀粒粉に、シロップ、砂糖、そしてリンゴンやカラントなどのベリー類、麦汁などが入っています。

スウェーデンの甘めのパンは、どうしても受け付けられない、という人がいる一方、こんな人も。 私の従姉妹が、日本から初めてスウェーデンに遊びに来て、例のスウェーデンの茶色いパンを食べたときの反応は・・・「あっ、このパン甘い。 おいし〜い!」
それから彼女は毎日、スウェーデンの甘いパンを、おいしいおいしいと食べ続け、帰国してからは、あのパンの味が忘れられないと、恋焦がれるほど。 日本へ里帰りした際、そんな彼女へのお土産は、もちろんパン。 そして彼女はそのパンを受け取るなり、その場でマーガリンを所望し、食べ始めた。 (なんでも、マーガリンを塗って食べるのがおいしいのであって、マーガリンなしだと、いまいちなんだそうです。) 後は、2,3枚ずつビニール袋に入れて冷凍保存。 ちょびちょび食べて楽しむのだそう。
彼女は言う「いいなー、スウェーデンに住んでいて。 だって、あのパン毎日食べられるんだもん」










