夏休み

5月も半ばを過ぎ、「もうすぐ夏休みです」と日本の知人に言ったら、「気が早すぎますよー、まだ5月ですよ」と言われました。 

でもスウェーデンでは、学校は6月の第1週あたりで終業。 夏休みが始まります。 その代わり、8月の半ばで夏休みは終わり、新学期が始まるのですが。 会社等も、夏の休暇というと、6月~7月にかけて取る場合が多いよう。

と、説明したところ「6月でも夏休みと言うのですか?」と不思議そう。 6月というと、日本はまだ夏ではなく、梅雨ですものね。 でもスウェーデンの夏は、6月から始まるのです。 4月末に春を迎えたばかりですが・・・ 6月半ばには夏至祭があるし・・・ 日も長くなって、今は夜の11時でも外はぼんやり明るく、朝の4時には日が出てきます。

短くも美しいスウェーデンの夏。 大いに楽しみ満喫しようと、ちょっと忙しなくもあります。

夏至祭 Midsommar

今日、スウェーデンで夏至祭を祝うとなると、ディルで茹でた新じゃがと、シル(sill ニシンの酢漬け)を食べ、後はひたすらヴォトカを飲み、明け方まで大騒ぎして酔い潰れる。

もともと夏至祭(midsommardagen)は、6月24日と決まっていました。 通常祝うのは、その前日(midsommarafton)。 しかし今は、6月20日~26日の間の土曜日、となっています。

というのも、酔い潰れたスウェーデン人は、翌日会社に行かない、行けない。 困った政府が、夏至祭を土曜にすれば、翌日休みなので問題ないと、50年代に法律を変更したのだとか。

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それ以外で夏至祭のシンボルと言えば、こちらメイポール(midsommarstången)です。 古くからスカンジナヴィアに存在する、もともとは多産や繁殖のシンボル。 このポールの周りで、人々はダンスをしたりゲームをしたりし、夏の日を祝います。 地域ごと、または各種団体などがこのポールを用意し、イベントを行うようです。 私達が毎年(天気が良ければ)訪れるのは、夫の家族が以前所属していた、フォークダンスグループ主催のもの。 ここでは、伝統的な夏至祭を味わうことができます。

スウェーデン人はグリルがお好き

Swedish Summer とは、2週間くらい寒くて雨が降り続けることを指したりしますが、(そのような天気が続くと人々は「典型的なスウェーデンの夏ね」と言う)先週から快晴が続き、猛暑です。 普段の気温が低いので、こちらでは25度で猛暑。 あづいー。

さて、天気が良い夏の夕方、週末ともなると、スウェーデン人はすぐに屋外でグリル(バーベキュー)をしたがります。 公園やアパートの庭に、公共のグリルが設置してあることもありますし、各家庭には必ずグリルがある程、スウェーデン人はバーベキューが好きなよう。 グリルでリーダーシップを発揮するのは、普段は主体性のない男性陣。 通常は男女同権を強いられているのですが、これは男の仕事だ、とばかり張り切る姿が目に付きます。

夫の実家にも、このようなグリルがあります。 かなり年期が入っています・・・ 今時こんなの売ってないよ。 しかし密封度が高いので、火の回りが良く、早く焼ける優れもの。 私はそれよりも、初めて見た時から、この煙突がかわいくて、密かにお気に入り。 グリルするのは、もちろん義父。 (彼は普段から主体性があり過ぎますが。)

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本日グリルいたしますのは、ハンバーグ。 しかし、出てきたハンバーグを見てびっくり。 で、でかい・・・(125g) 市販の冷凍ハンバーグです。 平べったくて、コチコチに凍っていて、硬そう。

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庭に持っていって、7,8分で、焼き上がりを持ってきました。 は、はやい・・・ 薄いので、すぐ焼ける。

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ハンバーガー用のパンに挟んで、いただきます。 ・・・はみ出ています。 だから、このハンバーグ大き過ぎるって。 お味は、一言で表すなら、不味い。 スパイスを振りかけてあるものの、肉に味はなく、ゴムのようまでとはいかなくとも、ジューシーさがなく、噛んでいると、殺伐とした気持ちになります。

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お腹が空いていたので、2個食べると言ってしまいましたが、最後の一口が食べられず、夫にあげました。 スウェーデン人は(ついでドイツ人も)、肉が口に入れば、味や食感など、どうでもいいのか!? ああ、ハングリータイガーのハンバーグが食べたい・・・ (夫も後で同じこと言っていましたが。)

Pingst 聖霊降臨祭

Bさんから「先日は私たちと一緒に過ごしてくれてありがとう。 Glad Pingst.」というメッセージが書いてあるポストカードが届きました。

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こちらの方がお世話になったのに、わざわざカードを送ってくださるなんて嬉しいです。 そして、私がちょっと驚いたのは、「Glad Pingst (Pingst おめでとう)」と書いてあったこと。 

Pingst とは、日本語で「聖霊降臨祭」と訳されるキリスト教の祝日。 復活祭から50日後にあたる日曜日です。 その翌日の月曜日は Annandagpingst (英語で Whitmonday ウィットマンデー)と呼ばれ、引き続き祝日。

今年(2007年)は5月27日が Pingstdagen で、26日が Annandag pingst。

以前は、スウェーデンでも、きちんとした公共の祝日でした。 ところが、2005年から、公共の祝日ではなくなったのです! その代わり、今まで休みではなかった、6月6日の Nationaldagen (国民の日)を祝日にするからと。

こうしてキリスト教の伝統は、一部のスウェーデン政治家による平等と民主主義精神により、この国では廃れていくのね。 

もともとスウェーデンで、特に Pingst を祝っていた様子はないのですが、この日に結婚式が多く挙げられることで有名。 スウェーデンでは夏の始まりで、花が咲き緑が生い茂り、日も長く、天気も良い時期だからです。

私は、復活祭や夏至祭のときのように、Pingst でも「おめでとう (正確には、Glad とは Happy という意味ですが)」と言うことを知らなかったので、びっくりしたのですが、80年代前半頃までは、特に何をするわけでもないが、Pingst 用のカードが売られ、人々は Glad Pingst! と言い合っていたそう。 今はさっぱり見かけませんし、聞きません。

しかし祝日を新しく作るために、もともとあった祝日をなくすなんてヤボなことしないで、ひとつ増やせばいいだけなのに。 スウェーデンって、ケチ!

スウェーデンにタオルケットは、ない

SASのストライキで酷い目にあった友人から、お世話になったお礼にと、小包が届きました。  ちょっとした食材や夏のお菓子と共に、箱の中から出てきたのは、タオルケット。 彼女と、スモーランドのBさんと、色違いのお揃いだそうです。 ハワイアンキルト柄のデザインで、私には冬でも部屋が明るくなるようにと、きれいなピンク色。

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そうなのよ~、スウェーデンに来てから、私は明るい色合いを身近に置くようになりました。 北欧の長く暗い冬は、ウツウツとした気分になるので、このような明るい色彩を目にすると、癒される~。

私が「タオルケット、タオルケット♪」と言っていたら、夫が訝しげな顔。

「タオルケットなんて知らない」と言う。

「タオル地のブランケットのことだよー」と自分で言って気づきました、タオルケットって、和製英語だと。 独創的かつ、的を得たネーミングですね、タオルケットって。 和製英語は侮れない。

「夏の夜の必需品でしょ。 蒸し暑く寝苦しい、夏の夜具にはタオルケット。 昼寝にも欠かせません。 タオル地で汗を吸収しやすく、丸洗いもできる・・・」とセールスのごとく説明したら、

「スウェーデンの夏は日本の夏と違うから、必要ない」。

そうね、私、夏でも綿入りのブランケット掛けて寝てるわ。 特に今年の夏は、寒くて雨が多い。 イギリスほどの洪水にならなくても、交通機関がストップするほどの雨に見舞われ、気温は20度にならない日もあるし。 南欧では猛暑だというのに。

でも、久しぶりのタオルケットの肌触りは、日本の夏を思い出します。

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