人魚姫とゲフィオンの泉

いつも観光客がいっぱい・・・ 世界4大ガッカリと言われても、やはり根強い人気です。
コペンハーゲンの中心地から離れていて、けっこう歩くし、行ったって大したことないけど、やはり来たからには見たいという客人に付き合い、何度も足を運ぶ場所。
最近、この人魚姫の像を2010年の上海万博に持って行こうとしたら、右翼派から猛反対が出て、デンマークでは揉めています。 そんなどーでもいい話が、日本のニュースでも取り上げられていましたが・・・ ここ(コペンハーゲン)に居ても、首を切られたり、暴動やデモが起こる度に標的にされペンキ塗られたりするので、上海に行った方が安全なような気がする。
さて、人魚姫の像を見に行くのなら、ゲフィオンの泉 (Gefion springvandet) にも、ぜひ立ち寄っていただきたい。 アマリエンボー宮殿を通り、Kastellet(城砦)の海岸沿いを歩いていくと、人魚姫に着く前に現れます。

高さ120cmの人魚姫より、圧倒的な迫力! 1908年に建てられたので、1913年の人魚姫より古いです。
ゲフィオンは北欧神話の女神の一人。 スウェーデン王ギュルヴィから「4頭の牛が一昼夜で鋤いた土地を与える」と言われ、ゲフォンは自分の息子達である巨大な4頭の牛に大地を鋤かせて作った土地が、コペンハーゲンのあるシェラン島・・・ という伝説に基づいた像です。

『ゲフォンの泉』なんで、これは噴水なんですが、冬場か工事中だかで、このときは水がありませんでした。 ちょっと寒々としていますね。 北欧の冬ですので。
ホルガーダンスクとクロンボー城の地下牢

伝説によると、普段はこうして眠っていますが、デンマークを守るため、デンマークの危機には目覚めるのです。 ホルガーダンスクは、フランス語ではオジェ・ル・ダノワ (Ogier de Danemarche) といい、中世フランスの武勲詩に出てくるデンマーク王子。 アンデルセンは、この伝説を元に『デンマーク人ホルガー』という童話を書いています。 アンデルセンらしいユーモアのあるお話です。
ところで私が、ホルガーダンスクと対じしていると、彼が目を開けたではありませんか!

そう言って、この写真を見せても誰も相手にしてくれなかった・・・ ので、話を進めます。
ホルガーダンスクを見るには、クロンボー城で地下牢 (Casemates) のチケットを買わなければいけません。 地下の入口から中に入ると、すぐに彼の巨体に会います。 その後ろに道は続き、地下牢に行くことができます。

クロンボー城 kronborg の規則
この日は好天! 船が帆を張っていました。 その向こうに見えるのがクロンボー城。

ここに行く日は天気が悪く、オドロオドロシイことが多いのですが・・・ (以前の写真)

今日は、晴れてるよー。

お城の中は博物館になっていて、入場券を買って入れます。 王宮内 (Royal Apartments)、地下牢 (Casemates)、礼拝堂 (Castle Church)、海洋博物館 (Maritime Museum) と4箇所に分かれ、好きな組み合わせで購入できます。 でも、外部から見るだけでも充分な迫力。

私たちは入場券を買って中に入ったのですが、日本語の案内書を貰いました。 日本語版を貰ったのは初めて。 開くと「規則」という項目がありました。
● 城敷地内への自転車持込禁止
● 犬放し飼い禁止 グロネヘーベ(注:城壁外の原っぱ)内では充分な監督の下で放してもよい
● キャンプ禁止
● ゴミは必ずゴミ入れへ入れること
● バーベキューなどの火の使用禁止
世界遺産を誇るのに、この規則って一体・・・ 極めつけは、
● 鼠の餌になり被害を被るので、魚の内臓を摘出しないこと
・・・これじゃ、全然、意味分からないって。 城の周りには堀があり、そこで釣りを楽しむことができます。 その際、釣った魚の腸を取り出し、そこら辺に捨てて帰るなって、ことなんだろうな。 腐って異臭を放すだけでなく、それをエサにした鼠が増え、城内で悪さをするのでしょう。
文化遺産に登録されているとあり、外国からの観光客も多いです。 アジアからの団体も目立ちます。 そのひとつは日本からのようで、通りすがりに以下のような会話が聞こえました。
(初老の男性がガイドさんに)「デンマークには、どれくらい住んでいらさるんだね?」「36年になりますぅ〜」「ありゃ、オレの歳と同じだ!」
う〜ん、久しぶりに聞いた親父ギャク(←って死語?汗) それにデンマーク在住36年にも、唸りました。
デンマーク王室の結婚式
4年前の5月14日に行われた、フレデリック王子(皇太子)の結婚式のときは、首都のコペンハーゲンでは1週間前からイベントも目白押し。 結婚式当日の模様はテレビで堪能するとして、その前日、お祝いムードを味わいたいとコペンハーゲンに出かけたのでした。 (懐かしい写真をアップします。)

市庁舎前の広場には、大量の花で作られたオブジェが飾られ、それがとっても豪華で綺麗でステキにロマンチック。

でも、これってまだ、作りかけ? と見えたのは、 一般の人々が自分達の花を持ち寄り、そこに挿してデコレーションを完成させるためでした。

翌日の練習か、騎馬隊と馬車のパレードが道を行きます。

デンマークで一番古い歴史を誇るケーキ屋さんのショーウィンドウに飾られていたウエディングケーキ。 結婚式当日に訪れた市民に振舞います、とありました。 このクリームで書かれた文字は、Fredrik(王子の名) のFと Mary(妃の名) のMを組み合わせた、二人のための新しい紋章なのだそうです。

国立美術館 コペンハーゲン

去年来た時は、一部工事中でした。 こちら側は、1889年から1896年にかけて建設された建物。 反対側は、新しく建てられたモダンな建物に続いています。
そのときは水曜無料だったのですが、今回行ったところ、特別展を除き、通常展示は毎日無料になっていました。
以前は、このようなチケットを発行してくれたのですが、チケットを受け取る必要もなく観覧できます。

デンマーク美術はもとより、オランダやベルギーの芸術家の作品も充実。 天井が高い広い部屋の壁一面に、絵が掲げてあるのは圧巻ですが、ちょっと首が痛くなる。 それでも、ゆったりした空間がどこまでも広がり、心ゆくまで芸術品を堪能できる、この美術館は何度も通いたくなる場所。 毎日無料というのは、なんとも嬉しいです。
美術館は公園の中にあり、ガラス張りの窓から見る、外の景色も(夏場は)美しい。 また、この美術館のショップは美術書の品揃えが豊富で、居心地の好いカフェは健在です。 地下にはロッカールームやお手洗いがあります。
コペンハーゲンガイドとグリュプトテーク
2006−2007年号には、「コペンハーゲンのお菓子屋数々」という特集があり、特にニュー・カールスベア美術館グリュプトテーク Ny Carlsberg Glyptotek に付属するウィンターカフェ(温室カフェ)、ヨーロッパチャンピオンの作ったケーキの写真を見て、ぜひ行きたくなりました。
「このカフェでは首都の喧騒を離れて、平和な雰囲気の中で、周囲の耳を気にすることなく、静かな会話を楽しむことができます」 (コペンハーゲンガイド 2006-2007 p50)
夫を誘うべく、ガイドブックに載っている説明文を訳して聞かせると、「あそこのカフェ、家族連れが多くてガキがうるさいんだよなー」。
無視して先を読みます。 「提供されるものはケーキ、ペースとリー、ブランチ、・・・」 (同)
へっ!? ペースとリー・・・ ペストリーなんだろうけど、なぜか「と」だけ、ひらがなになってる。 これじゃあ、ペース&リーの意味になっちゃうよー。 しばし笑った後、読み続けます。
「・・・ライトランチと全てホームメード」 (同)
わざわざホームメードと明記する、その意味は? そして極めつけは、
「営業時間:
火〜日曜: 10am – 4mp、日曜休館
美術館入場料:、但し水曜と日曜は無料」
ちょっとー、休館日は一体いつー?? 入場料は書いてないし。 それでも、この記事に大いに刺激され、無料入館日の水曜に、コペンハーゲンに行きました。
こちらがグリュプトテークです。 チボリ公園のすぐ隣。 そして、入り口に行って分かったこと・・・

デンマークにデニッシュはあらず コペンハーゲン
「何それ? デニッシュペストリーなんて、知らない。 聞いたことないよ」
慌てて入ったKonditori(ケーキ&パン屋兼カフェ)のショーウィンドーを見て、妹と私は口々に「ちゃんとあるじゃーん! これだよ、これ、デニッシュペストリー!」と言うと、夫は・・・
「これはデニッシュペストリーなどというものではなく、Wienerbröd ウィンナーブレッド」
な、な、なんと、デンマークでは、デニッシュペストリーは「ウィーン風パン」という名前なのです。
そのとき入ったKonditoriは、今でもお気に入りで、今回もデニッシュペストリーを食べに入りました。 以前は初老の姉妹が経営していたのですが、オーナーが変わってから、ちょっとお店の雰囲気は変わり、店員さんも無愛想になってしまったけれど、昔ながらのKonditoriで、おいしい菓子パンを売っています。

デニッシュペストリーと一緒に写っているのは、夫のお気に入り teebriks(テーブリックス)という、パイのようなパン。 中に何も入ってない、あるいは僅かにアーモンドペーストかバニラソースが塗ってあるだけなので、ほのかな甘みの素朴な味。 スウェーデンにはないので、デンマークに行くとよく買います。
もうひとつ、このお店でよく注文するのは、このでっかいシナモンロール! コーヒーカップより、大きい・・・

Snail(スネール)、snecke(スネッケ)と、お店によって呼び名は違うようですが、「渦巻き、らせん」を意味します。 シナモンがベタベタして、甘〜いうえに、白いアイシングもたっぷり。 デンマーク人はアイシングが好きなよう。 でもスウェーデンでは、あまり見かけないなぁ。
デニッシュペストリーは、スウェーデン語でも wienerbröd と言います。 が、チョコレート入りのデニッシュは、Dansk wienerbröd (デンマークのウィーン風パン)と言うのです。 ちなみに、wienerbröd を瑞英辞典でひくと、Danish pastry とありました。
デンマークのソーセージ コペンハーゲン

デンマークの豚肉やソーセージは、日本にも輸出していて有名。 屋台にも、いろいろな種類のソーセージが置いてありますが、頼んだのは、一番オーソドックスな、赤くて細長いソーセージ。 ひとつ14DKK(約300円)で、パン付き。 頼めばケチャプ、カラシ、オニオンチップスも付きます。 (デンマークのケチャプやカラシも甘めですが、スウェーデンのものより、スパイスが効いていて、おいしい。)

パンには横に切り込みが入っていて、ソーセージを挟むこともできますが、別々に食べるのが普通みたい。 挟んだところで、ソーセージは長過ぎ、パンは短過ぎ、半分以上はハミでてしまいますが。
屋台の横に、ちょっと板が付いていて、そこをテーブル代わりにし、立ち食い。 しかしこの日は、快晴だったものの、風が冷たく、食べているうちに、2本目のソーセージが冷えてしまったよ〜。 やっぱり1本だけにしとけば良かった・・・
国立博物館 コペンハーゲン
コペンハーゲンの国立博物館の建物は、1684年に商人の館として建てられ、その後増築され、歴代の皇太子の住まいとしても使われていたというほど、広く立派です。3階建ての、入り口から入ると真ん中が吹き抜けになっていて、明るい雰囲気。 1807年から博物館になり、今年でちょうど200年。

しかし、メインである、古代デンマークを扱う Rune Room のセクションは、ただいま修復工事中! 2008年5月に、新しくなってオープンするそう。
広い館内は、見学者が多くても、他の人と顔を付き合わせることが少なく、ゆっくり観覧できます。 しかし、この日、私たちが行く先々で、やたら警報がなるので、参った。 ガラスケースに顔を近づけ、じっーと見ていると、突如アラームが鳴り響き・・・ 夫「そんなに近づくからだよ」、私「だって細かいから、よく見えないんだもん!」、夫「そのために、あそこに虫眼鏡があるでしょ」。 でかい虫眼鏡が部屋に置いてありますので、それを使いましょう。
国立博物館は、コペンハーゲンの中心部、中央駅やチボリ公園から近いですが、敷地面積が広いので、入り口に辿り着くのに、ぐるりと周らなくちゃいけないかも。 住所は、Ny Vestergade 10 です。

館内では、カバンやコートの持込禁止で、ロッカーに預けなくてはいけませんが、コイン(10DKK)は、使用後に戻ってきます。













