Ostkaka オストカーカ

2006.08.19.
「彼女の作る Ostkaka は絶品です! Ostkaka を作るときは、ミルクも近所の農家で新鮮なものを、明日取りに来るからと頼み、アーモンドも2種類使っていました。 これがミソなのよ、と。 皆、生クリームとかジャムとか、たっぷり乗せて食べていたけれど、私はあんまりトッピングはしないで、Ostkaka そのものの味を楽しんでいました。 あんまり甘くなくて、リッチな味わいで・・・」

これは、スモーランド(Småland、スコーネの右上に位置し、森が多い地域)の農場地帯に住むスウェーデン女性のところに、滞在していた友人の体験談。 Ostkaka(オストカーカ)とは、直訳するとチーズ (ost) ケーキ (kaka)。 しかし、お間違えなく! 私たちが知るチーズケーキとは、まったく違う代物。 スウェーデン特有のチーズケーキなのです。 クリームチーズやカッテージチーズなどで作る、私たちが知るチーズケーキは、やはり「チーズケーキ」と呼ばれ、Ostkaka とは区別されています。

今では、スウェーデン全土で知られ、市販品も手に入りますが、もとはスモーランド地方の郷土料理的なものだとか。 クリスマスや復活祭、お誕生日やお祝い事のパーティで出されることも多いようです。 家庭で作るのは難しく、また時間もかかるようなのですが、友人の滞在先の女性は、ことあるごとに手作り。 新鮮なミルクで作る Ostkaka の話を聞き、私も食べたくなり、スーパーに買いに行きました。

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パッケージにFrödinge とあるのは、会社名(たぶん地名でもある)。 市販品では、このメーカーのものしか、私は見たことがありません。 Sommar(夏)ostkaka とあるのですが、何故「夏の」と付いているのか分からず。 普通のものは、パッケージの色が白で、この大きさの半分なので、これは夏スペシャルサイズなのかも。

実は3年位前に一度、私が興味を持って購入し、食べたことがあります。 付け合せのリンゴンジャムも買って。 でもそれ以来食べていませんでした。

Ostkaka は、冷えた状態で売られており、保管も冷蔵庫で。 しかし食べるときは、200度のオーブンで25分、温めます。 ケーキといっても、小麦粉で焼いた固い部分はなく、お豆腐のように白くプヨプヨした部分のみです。

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通常、スウェーデン名物リンゴンジャム(Lingonsylt こけももジャム)、またはその他のジャム、生クリームなどを添えていただきます。

さて、オーブンで温め、リンゴンジャムと共に、いただきまーす。 ・・・ああ、この味。 だから、だから私たちは、あれ以来 Ostkaka を食べなかったんだ・・・ と思い出しました。

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夫に、「ううーん、おいし~い♪とは言えない味だよね」と言ったら、「そんなこと、知ってるよ~!」

そうです、彼は近所のスーパーになかったのを、ちょっと先のスーパーまで探しに行って、わざわざ購入し、好きでもないのに、私に付き合って食べているのです。 3年前も、私が食べたいと騒いだから、食べたんだった。

夫が嫌いなので、ほとんど食べることはないリンゴンジャム。 以前 Ostkaka と購入したのは、安物だったからマズかったのだと思ったのですが、今回はプレゼント用のちょっと高級なリンゴンジャム。

でも、リンゴンジャムって、甘くなければ酸っぱくもない、ただ舌にピリピリする感触がするだけで、味が・・・ない? なんでこんな味のない、ピリピリするだけのものを、スウェーデン人は、食べ物にかけて食べるのだ!?

そして Ostkaka ・・・ こちらも、味が・・・ なんと形容したらいいのか、分かりません。 豆腐の方が、もっと味がある。 (原材料を見てみると、牛乳、卵、クリーム、小麦粉、砂糖、乳糖、スイート&ビーターアーモンド、その他。) これにリンゴンかけて食べても、舌がピリピリするだけ。 (もっと甘みの強いジャムだったら、おいしかったかも。)

結局、私、残しました・・・ 

しかし、あきらめてはいません。 いつか、スモーランドの手作り本格派 Ostkaka を、私は食べたいです! 

追記
そして、ついに私が本物のオストカーカを口にする日が・・・

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Äggakaga の作り方

2006.08.25.
スモーランドのオストカーカに対抗するなら(!?)、ここスコーネには、äggakaga エッガカーガがあります。 標準語で言うなら、äggkaka (エッグカーカ)でしょうが、スコーネの郷土料理であり、スコーネ弁なので、äggakagaエッガカーガ、となるそうです。

直訳すると「卵ケーキ」。 でも甘い、デザート系のケーキではなく、オムレツ。 一品料理になります。 私が最初に食べたのは、車がないと行けない田舎にある、古い農家を改造した、スコーネの伝統料理を出すレストランででした。 (でも庶民派ではなく、高級レストランなのです。) 

その卵料理の付け合せは、もちろん、リンゴン(こけもも)。 しかし、そのレストランで出されたリンゴンは、ジャム(砂糖で煮詰めたもの)ではなく、rårörda(ローローダ)と言い、新鮮なベリーを、砂糖と混ぜただけものでした。 (形が崩れるほど混ぜるか、軽く混ぜるかはお好み次第。) 小さな粒のリンゴンは、ぷちっと口の中で弾け、甘みも程よく、そのまま食べても、おいし~い! リンゴンジャムが苦手な夫も、ローローダなら、OKだそう。

最近、スコーネの田舎の方に行くと、夏の屋外イベントなどで、このエッガカーガを作っている風景をよく見かけます。

以前、そのようなイベントで、レシピを貰い、家で作ったことがありますので、ここにレシピを公開いたしましょう。

スコーネ郷土料理 äggakaga エッガカーガ の作り方

用意するもの(4人分)
牛乳 500 ml
卵  5個
小麦粉 200 ml
塩  小さじ1
ベーコン 適量(好みに応じて)
リンゴン(こけもも) 適量(好みに応じて)

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作り方
1. フライパンでベーコンを炒めます。 ベーコンから出た油は捨てないで、そのまま! ベーコンは取り出します。

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2. 卵、牛乳、小麦粉、塩を一緒に、混ぜ合わせます。

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3. ベーコンの油が入ったフライパンをよく熱し、その中に3を注ぎいれます。

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4. 下の面だけ固まらないよう、フライ返しなどで、フライパンの中身を動かし、全体に熱がいくようにします。 月の表面のようになるまで、卵を動かし続けます。

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5. 形が崩れないほど固まったら、お皿をフライパンの上に載せ、そのお皿とフライパンを同時にひっくり返し、お皿の上に焼いた卵を乗せます。

6. お皿の上の卵焼きは、きれいに焼き色が付いた面が上にきています。 その面を上に、そのままフライパンに戻します。 こうして、両面にきれいな焼き色を付けます。

7. 出来上がったらお皿に盛り、上にベーコンを乗せ、リンゴンを添えて、いただきます。

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オムレツをふわっと作るのが難しいように、こちらも上手くフワッといきませんでした・・・ ベーコンとリンゴンと卵ケーキの組み合わせは、なかなかいけます。 しかし、ボリュームのある料理なので、これだけでお腹いっぱい。 って、確か私たち、4人分を二人で食べたのだった。
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