ベリー摘み
で、何を摘んで来たかといいますと・・・
Nypon (ニィーポン)。 ローズヒップ、ハマナスの実。

Slåbär (スローバァ)。 英語では sloe, blackthorn。 リンボク、スローベリー。

野生のリンゴ。

Rönnbär (レェンバァ)。 英語で Rowan。 ナナカマド。

このようなものが、夫の子供時代の遊び場に、今でも幾らでも生っています。 特にリンゴやローズヒップは、遊びながらもぎ取って食べたり、投げつけて武器にしたり。 逞しく自然の中で遊びながら、自然の恵みを受けビタミンを補給していたんですね。

これらのベリー類は、これから加工してジャムやジュースにします。 スローベリーとナナカマドは、ひとまず冷凍庫へ。 加工する前に冷凍すると甘みが出るのだとか。 昔は霜が降りてから摘んだそうです。
まずは、ローズヒップでジャム作りに挑戦!
ところで、ローズヒップを摘んでいると、通りかかったおじいちゃんに声をかけられました。 (そのおじいちゃんの手には、大きなキノコが! キノコ狩りをしてたのね。) おじいちゃん曰く、「わしも nypon でジャムを作ったよ。 いやぁ、種を取り除くのが大変で、時間ばかりかかって、懲り懲りしたよ」。
そのときは、お喋り好きなお年寄りの話など全然気にしなかった私。 後に、お年寄りのお話は真面目に聞きましょうと教訓になりました・・・ (次回へ続く)
Mårten Gås がちょうのモルテン
スウェーデンのカレンダーを見ると、11月11日は、Mårten (モルテン、 Martin のスカンジナビア語形)で、その前日の Mårtensafton (モルテンのイヴ)に、「がちょう」を食べる慣わしがスウェーデン、特にスコーネ地方にあります。
がちょうはスコーネのシンボルであり、この時期になるとスコーネのレストランでは、特別ながちょう料理を出します。 今しか食べられない旬の味が、まさにがちょう。
スコーネの多くの農家でガチョウが飼われていたため、ガチョウが郷土料理になったわけですが、有名なガチョウといえば、そう、『ニルスのふしぎなたび』のモルテンではないでしょうか。
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スコーネの農家の息子、悪さばかりするニルスは、魔法で小さくされ、家で飼われていたガチョウのモルテンの背に乗り、スウェーデン全土を横断する旅にでます。
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がちょうの名前がモルテンというのは、この Mårtensgås (11月10日、モルテンのイヴに食べるガチョウのこと)からきてるのね。 物語の最後、スコーネの家に戻ってきたモルテンをニルスの父親が見つけ、「Mårtensgås もすぐだし、ちょうどいい」と捕まえ、町に売り飛ばしに行こうとします。 それを見た小さいままのニルスは止めようと・・・
ところで、なぜ聖マーティンの日にがちょうを食べるかといいますと・・・ 聖マーティンは司教になるのは荷が重いので嫌がり、がちょう達の中に隠れていましたが、がちょうはガーガーと騒ぐので、すぐに見つかってしまいました。 バカながちょう達への「お仕置き」として、がちょうを食べるようになったということです。
キリスト教的な意味合いはまったく無視し、「がちょうを食べる」という部分だけ取って聖マーティンを祝うのが、なんともスウェーデン的です。

こちらは、ガチョウではありません。 カモ、です。 11月になると、夫の実家ではカモの丸焼きをいただきます。 丸裸のカモをきれいに洗い、塩コショウに、オレンジの果汁をたっぷりかけ、プラムやリンゴなどと共にオーブンへ。 まんべんなく焼けるように30分ごとにひっくり返します。 これを全てやるのは、義父。
鶏肉の区別がつかない私、最初、これがガチョウかと思っていました・・・ ガチョウはもっと大きく、脂身も多く、家で料理するのは大変とのこと。 そして、レストランで食べるとなると、高いのよー。 私まだ、がちょうを食べたこと、ありません。
グスタフ・アドルフ王のケーキ Gustav Adolf bakelser
11月6日、スウェーデンのカレンダーには国の記念日であるマーク、スウェーデンの国旗がついています。 今日は Gustav Adolfsdagen (グスターフ・アドルフの日)。

このチョコレートの人が、Gustav II Adolf (グスタフ2世アドルフ)。 17世紀はじめ、スウェーデンの領土を大陸にまで広げた名将、北方の獅子と呼ばれた王であります。 1632年、戦死した王の亡骸が、11月6日に戦場で見つかったことから記念日となりました。
そして、この王へのメモリアルとしてスウェーデンのケーキ屋さんでは、Gustav Adolf bakelser (グスターフ・アドルフ王のケーキ)を焼くのが慣わしです。 でもこのケーキ、元は王がイエテボーリ(Göteborgスウェーデン第2の都市) を築いたことのお祝いとして、彼の地でケーキを焼いたことが発祥だとか。

今日この日しか販売されないケーキなので、毎年楽しみに買いに行くのですが、取り扱っているケーキ屋は多くありません。 作るのを止めてしまったお店、店をたたんでしまったお店もあるし、11月6日が日曜日に当たってケーキ屋が閉まっていたことも。

お店によりケーキの形や色や味も異なりますが、基本は、ケーキ部分と生クリームとジャムからなり、上にグスタフ2世アドルフをかたどったチョコが乗っていることでしょうか。 (スウェーデンのケーキなので、いたって単純な、大まかな作りであります。)

今年買ったケーキは、こちらでございます。 生クリームにリキュールが入り大人の味(のつもり?)。 ケーキ部分も2種からなり、ちょっと凝っています。 しかし大量のクリームに胃がもたれる。 ううーん、今年のお店もいまいちかなぁ。 毎年違うお店を探しては異なるケーキを試す私たち。 さすらいのケーキハンター。 今年のミッション、終了。
秋のマーケット
この時期、天気が悪いことで有名ですが、この日は比較的暖かく(10℃)、薄日も射して、快適なマーケット日和。
しかし、写真を撮ろうとしたら、私のデジカメは老衰の為、バッテリー切れ・・・ したがって、今回の写真も、ン年前、初めてホガナスのマーケットに行ったとき撮影したものです。

この日のために、購入リストは作成してあります。 なにせ350もの出店が、路地に並ぶんですもの。 都市部のお店やデパートにはない品揃えと、安さが魅力! (まぁ、どこにでも売られているような商品は多いし、あまり安くない場合もありますが。)

一緒に行った義母や夫は、どこに何のお店が出ているか、どの道をどう行けば、人込みを避けて近道か、全て知り尽くしているので、私は「あれが買いたい、こーゆーのが欲しい」と言えば、ナビゲートしてくれます。

毎年同じ場所に出している、お馴染みのお店が多いのですが、中には新顔、1回だけ現れる一発屋(?)、そして消えてしまったお店も・・・ 毎年、裁縫手芸用品を購入していたお店が今年は見当たらず、義母はがっかりしてました。
最後に例のものを買って、家路につきました。 例のものとは・・・ 後日アップいたしましょう。
室内ブーツ
しかし、私を迎えてくれたのは、寒さと暗さだけではありません。 こんな大きな室内履きが、私の帰宅を待っていました!

私が夫に頼んで、ホガナスのマーケットで買っておいてくれたもの。
全て天然ウール。 微かに、羊毛の脂っぽい匂いがします。 内側も外側もモコモコのフェルト地で、二重になっています。 底部分の外側は、革。 足をすっぽり包み込み、でも、ブーツの中で、足の指は自由に動かせるので、きつくなく、温か。 エスプレッソコーヒーのような、色合いと模様も、視覚的に暖かさを増してくれます。
難点は・・・ 歩いていると、床に落ちている、細かなゴミを吸ってしまいそう。
お値段は・・・ プレゼントなので、秘密だそう。 けっこうな値段はすると思うのですが、勘繰るのは無粋なので、ありがたく履きましょう。
とか言って、最初のうちは、もったいなくて履けず、「なんで、まだ古い室内ブーツ履いているのさ」と、夫に言われた。
でも、一度履いたら、この暖かさ。 脱げない〜。
万聖節 Alla helgons dag
夫のスウェーデン側の親族は、共同墓地に灰を撒いてあるので、お墓はなく、この日に特別お墓参りに行ったことはありません。 でも夫は、自分の祖父母と、私の祖父母の為に、教会でロウソクを供えてきたと、報告してくれました。
Alla helgons dag の夜は、ロウソクの火が、墓地の中にたくさん灯り、綺麗だそうです。 ・・・私は見たことありませんが。 だって、11月初めの、スウェーデンの夜の気温といったら、もう氷点下! そんな寒い中、わざわざ外にでる気力が、私にはない。
奇しくも、今年の Alla helgons dag (11月4日)の前日、11月3日(日本では文化の日)に、近所の公園で、キャンドルナイトというイベントがありました。 (注:私は今、日本の実家に里帰り中なので、これは日本での出来事です。)

夜になると、水辺に、たくさんのロウソクが浮かび、その中でコンサートが行われました。 今年の日本の秋は暖かいのか、夜の気温も、涼しいくらいで気持ちよい。

ところで、日本では10月末の行事に、ハロウィーンが浸透してきているようですね。 スウェーデンでも、都市部や小さな子供がいる家庭を中心に、アメリカ式のハロウィーンをしたり、若者たちがバカ騒ぎ(スウェーデンの場合、何かにカコツケ、お酒飲んでケンカして、というパターン)を繰り広げたりする様子が、ここ数年見られるようになりました。 日本でも、スウェーデンでも、伝統的な行事ではなく、アメリカの商業主義的行事に飛びつく傾向が、あるのかなぁ。
ホガナスのマーケット Rydsmarknad

日常雑貨、キッチン用品、手芸用品、洋服、カーテンやテーブルクロスの布地、手編みのセーター、手袋、靴下・・・。 玩具、ビデオ、CD、マンガもあります。 町のクラブや、学校も 「当てクジ」など出店。 カゴ、ブリキ細工、伝統的な木工クラフトなどの、手作り商品も多いです。 またこの時期は、クリスマスの飾り物も見られます。 ジャム、スコーネ名産のお菓子「スペタカッカ」、ハンドメイドのキャンディー。 魚や、スコーネ特産「うなぎ」も売っています。 その場で食べられるスナックとしては、伝統的な「焼きニシン」、デンマークのソーセージ(ホットドック)、スープなど。

このようなマーケットは、5月くらいから、スウェーデン各地で開かれ、夏がピーク。 ホガナスのマーケットは、スコーネでも一番遅い時期に開かれ、いわばシメであります。
人口も少ない、小さな町に、この日はスウェーデン各地から、お店を出す行商人がやって来て、町の中心の街路に、350もの小さなお店が並びます。 またマーケットを 訪れる人々も他の地域からや、ホガナスを離れた子供たちが里帰りとして、大勢来るので、 町は普段からは想像もつかない人数で、溢れます。
そして恒例なのが、この天気。 10月末 というと、スウェーデンは日照時間も短くなり、毎日が曇り空、雨模様。 (この写真は、数年前に撮影したものです。)

今年は、私は今日本にいるので行けませんでしたが、夫に頼んで「買い物」してもらいました。 家の中で履く室内ブーツ。 スウェーデンでは、室内で靴を履く習慣がありません。 でも、冬場は家の中でも足元が冷え(特に私は冷え性なので)、モコモコの室内履きは欠かせません。 1年12ヶ月のうち、10ヶ月は冬であるスウェーデン。 すぐに履き潰してしまうので、暖かく機能的で頑丈なものを、種類も豊富で値段も安めな、ホガナスのマーケットで求めます。
果たして夫は、どんな室内履きを、私のために見つけてくれたのでしょうか。
ちなみに、ただいまのスウェーデンの気温、5,6度だそうです。 横浜の今日の気温、22度。 私は今、Tシャツ着ています。 やっぱ、やっぱ、寒いスウェーデンには、戻りたくな〜い!
きのこ狩り
スウェーデンは、8月も終わりとなると、早くも秋。 森の中のあちこちで、キノコが生え始め、キノコ狩りを楽しむ人たちも多いです。 夫も子供の頃は、家族と一緒にキノコ狩りをし、義母は「キノコ狩り」の講習を受けたことがあるとか。 なので、毒キノコの見分け方、採集の仕方など、心得ています。
キノコは森の中だけでなく、庭に突如出現することも。 しかし兄嫁は怖がって、野生のキノコなど食べないので、私たちがいただくことに。 庭に生えていたものなので、状態も良く、きれいで立派なキノコです。 もちろん食べられます。 「キノコ事典」で調べたところ、3つ★クラス。

でもこの時期、毒キノコにあたってしまった人のニュースを、日本でもスウェーデンでも聞くわねぇ、なんて、義母がキノコを刻んでいる横で、私が言っていると、義父が近づいてきて、こんな話を・・・
ある葬式に行ったのだが、その未亡人は3番目の夫を亡くしたそうだ。 最初の夫は、毒キノコを食べて亡くなり、2番目の夫も、やはりキノコにあたったと言う。 「今度もやはりキノコかね?」と聞くと「いいえ、頭を割られたんですの。 キノコを食べようとしなかったので」。
義父はジョークが好きで、くだらないのやら、かなりブラックなのやら、よく言っています。 しかし長男のスウェーデン人の嫁は、冗談が理解できない。 (スウェーデン人って、あまり冗談言わないのです。) 義父にとって冗談の分からない人間は、バカでしかありません。 まぁ、義父のジョークは万人向けではない場合も多いですが、私は分かっても分からなくっても、とにかく笑ってあげます。 ゆえに、次男の日本人の嫁(私)は、スウェーデン人の嫁より、高く評価されているよう。 ドイツ人と日本人のよしみ(!?)も、あるかもしれません。
さてさて、キノコの方は、バターで炒め、ホワイトソースで仕上げ、いただきました。 秋の味覚、おいしかったでございます。














